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2007年12月21日 (金)

一工夫

伊勢屋主人です。

本日は12月21日。多くの小学校は、明日から冬休みではないでしょうか。
そして、明日からは三連休で、さらにクリスマスで、すぐに年末で、お正月で、と。
もうすっかり、ホリデー気分に世の中はなりつつありますね (^-^)

ところが、南伊勢町五ヶ所の土実樹さんは、今が一年でいちばん忙しい時期なんです。
年末年始にこたつに入りながら召し上がるのでしょうか、はたまた友人知人に贈り物をされるのでしょうか、12月は温州みかんの出荷の最盛期なのです。

農場でも、今は極早生みかんの出荷が終盤にさしかかるとともに、マルチ栽培の早生が最盛期、さらに晩生もぼちぼち出荷が始まる、と文字通りてんてこまいの状態です。
そして、取り入れが終わったみかんは、こんなふうに (@o@)

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コンテナに入れられて、5mほどの高さに積み上げられています。
このコンテナの中にみかんがいっぱい入っているのですが、このコンテナは天気の良い日は毎日こうして外に出されているのです。
当然、夜は倉庫の中にしまわなければならず、見ていてもかなり手間のかかる作業なのです。

なんでこんなことするのだろう、と 素人の主人としては疑問が湧いてきて、その理由を溝口さんに尋ねてみました。
すると、返ってきた答えは「風に当てるんだよ」 というものでした。

収穫されたみかんは、まだ生きています。
ですので、ほったらかしにしておくと皮が果汁を吸い取ってしまって、実がすかすかになっていくのだそうです。
そこで、こうして果実を風に当てて皮を乾燥させることで皮が果汁を吸収することを防ぎ、おいしいみかんのままお店に並べるよう工夫している、ということです。

なるほど、こういう目に見えない一工夫で、土実樹さんのみかんの美味しさが形づくられているのですね。

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それと、もう一つ。
土実樹さんのみかんには、ときどきカビが発生しています。
一方、他の市販のみかんには、カビが発生しているものはありません。なぜでしょうね?

これも明らかなわけがありまして、ほとんどの産地のみかんは、出荷時に「カビ防止剤」を散布しています。
一方、土実樹さんではそれを行いません。その結果、ときどきカビが発生してしまう、ということになります。

みかん自体は水分の多い果物ですし、詰める過程でどうしても押し傷などが出来て、そこからカビが発生するのはある意味自然なことなのです。
しかしながら、カビは他のみかんにも移っていきますので、一つのみかんに発生したら周囲のいくつかもダメにしてしまうことが多いのです。
それを嫌って、多くのみかん出荷組合では「出荷時にカビ防止剤を必ず散布してください」としてあるほどなのだそうです。

でも、カビ防止剤はやはり薬品ですし、それ自体の安全性は確認されているものですが、出来ればすぐにお客様の手元に届く出荷間際には使いたくない。
これが、溝口さんの考えなのです。

薬品を使わなければ、当然カビ発生のリスクは増えますし、ひとつひとつの果実のチェックを厳しくしなければなりませんから、出荷時の手間もかかります。
「でも、土実樹はこうしたいんだ」というのが、溝口さんのみかんにかける愛情とみかん栽培という仕事に対する心意気と、主人は思います。
そして、そういう土実樹さんを、主人は応援したいと思っています。

というわけで、今週末もまた、土実樹さんにみかんを買いに行く予定している主人であります (^m^)


*溝口さんに、美味しいみかんの見分け方をお聞きしましたよ。
まず、皮のきめが細かいこと。
みかんの皮の表面には、つぶつぶがあるでしょう。これの大きさが小さくて密度が濃くものが、美味しいのだそうです。
次に、皮と実がしっかりとくっついていること。
実を押してみて、ぶかぶかと隙間が空いているのは、あまりよろしくないそうで。

どうぞ、お試しあれ!

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