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2007年9月24日 (月)

神宮 秋季神楽祭

伊勢屋主人です。

本日24日は、伊勢神宮の秋季神楽祭の最終日でした。
神宮の神楽祭は、春(4月28日から30日)と秋(秋分の日を中心とする三日間)に内宮神苑の特設舞台にて執り行われます。
この神楽祭は、それこそ飛鳥時代より連綿と伝えられた舞楽と雅楽を目の前で見ることが出来るという、実に貴重な場なのです。
ということで、三重に来て5年目 いつか見てみたいと思っていた神楽祭を、今年こそはと見に行く決心をした主人であります。

ところが~!

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本日の天気、雨 (-_-メ

このカバーを被っているところが特設舞台なのですが、結局ここでの公開は取りやめになり、屋内の参集殿能舞台で執り行われることになりました(泣)

気を取り直して、と。
この神楽祭で上演されるのは、神宮に伝わる舞楽なのですが、舞楽とは雅楽に舞が伴うものだそうで。では、雅楽って? というわけで、ちょこっと調べました。

いやあ、調べてみると、深い深い。
現在雅楽と呼ばれている音楽は、飛鳥・奈良時代から平安時代の初めにかけて中国や朝鮮から伝来した音楽と、日本で古来より演奏されていた神楽歌などの音楽をひっくるめて呼んでいるということなのです。
中国や朝鮮では、それこそ千年以上も経過している音楽なので、時の王朝の交代などによって廃れている楽曲なのですが、ここ日本では未だに伝えられているのですね。ちょっとこれって、奇跡的に思えるのですけど。

で、舞楽も左舞(さまい)と右舞(うまい)の二種類があって、左舞は唐楽とも呼ばれ、中国・インドから伝来したもの。
右舞は高麗楽とも呼ばれ、こちらは朝鮮半島から伝来したものだそうです。
日本の文化って、やっぱり奥が深いんですね~。

さてさて、舞楽の上演は上記の通りに参集殿で行われました。当然観客はそれこそ溢れるほどで、この結果当然ながら撮影のベストポジションは取れません (-_-;
なんと、エアコンの屋外機わき、熱風のさなかでの撮影と相成りました。しかも、正面には太い柱があって、まったく もう。。。

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最初に演じられたのは、振鉾(えんぶ)です。
これは、古代中国の故事に因んだ舞で、左右の舞人が鉾(ほこ)を振って 天地を「祓う」と同時に舞台も清める、ということで、舞楽の初めに必ず演じられるようになっている舞です。

ふむふむ、なるほど。
この鉾といい、頭に付けている兜といい、いかにも中国的ないでたちですね。いったい、中国のどれくらいの時代の舞を引き継いでいるのでしょうか?

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次の演目は「迦陵頻(かりょうびん)」。
インドが起源の舞で、日本へは奈良時代に伝来したそうです (@o@)
迦陵頻とは、極楽に住む想像上の鳥で、たいそう美しい声で鳴くとされているのですが、その鳥が天上で舞い遊ぶ様を演じています。

舞台では、四人の女性の舞人が体をそらせて鳥が鳴く様を表したり、羽ばたく様子を演じたり、これがなかなかに楽しくかつ美しいもの。

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最初は緩やかな舞なのですが、徐々にその動きも早くなっていきます。そして、手の中に持った銅拍子(銅で作られた、カスタネットのような楽器)を打ち鳴らしながら、いかにも鳥が舞飛ぶという風情の舞を演じてくれました。

衣装といい、舞の所作といい、とても美しい舞楽で、主人はこの舞がとても気に入りましたよ。

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次の演目は「納曽利(なそり)」。こちらは右舞ですので、朝鮮半島が起源です。
「納曽利」は「双龍舞」とも呼ばれ、二匹の龍が遊び戯れる姿をかたどった舞、ということです。そうかあ、このちょっと怖い感じの面は 龍なのですね。

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舞の姿は、とても勇ましいとともに動きのあるものです。龍が舞うのですから、それも当然と言えば当然。
こういうかたちの舞は「走舞」というのだそうで、見所は舞人の所作の一致するところだとか。
そういう目で見れば、二人の舞人の動きはシンメトリーで、とても美しい舞でした。ああ、もっと良い位置で見たかったなぁ。。。

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こちらは、本日演奏してくださった楽師の方々です。
やはり、兜を被っていらっしゃるのですね。日本的というよりは、中国的な雰囲気が漂う衣装と思うのですが、いかがでしょうか。

こうして日本古来の雅楽を拝見すると、日本古来と言いながら、意外にも中国や朝鮮半島との絆の深さを実感した主人であります。
中国・朝鮮・日本の東アジア地域は、かつては一つの文化圏の中にいた、ということなのですね。

今日、ともすればぎくしゃくした部分が垣間見えるこの地域の国々、当然古来にも そしてその後も幾度かの「ぎくしゃく」があったのも事実ですが、こうしてルーツを辿るとその血縁の深さにあらためて驚かされます。
それを考えると、より真剣に対話を深めることが いまの東アジアにとって必要なことなのでしょう などと、少し真面目に考えてしまった主人でありました。

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