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2007年8月12日 (日)

こんな干物もあります。

伊勢屋主人です。

魚っ喰いという言葉を、ご存知でしょうか。魚が好きで好きで、というひとのことです。喰いなんて単語が入っているところを見ると、これは江戸言葉かなぁ?

そのあたりの詮索は置いておいて、主人もこの魚っ喰いのひとりでございます (^o^)
小骨が面倒というのはあるのですが、刺身も煮付けも焼き魚もみ~んな大好き!
当然、干物も大好きであります。

ところで、都会に住んでいると、魚も干物も「規格品」にしか出会えないような気がします。
あまり珍しいものは、都会では怪訝がられて売れないかもしれないし、そもそも数が少ないものは料亭に行ってしまったり、地元で消費されてしまうからです。
こう考えると、都会って何でも手に入りますが、そのバリエーションは案外少ないのかもしれません。

さて、ご存知 干物クリエイター 山眞の山下さんが、「これ、見たことないでしょう」と言ってこんなものを持ってきてくれました。

Kamasumaru

これ、かますの丸干しなんです。珍しいでしょ?
一匹の長さは、10センチほど。かるく炙って、頭から食べる感じです。

「お初ですね」と山下さんに申し上げたら、「あまり作らないからなあ」との答え。

そもそもこのサイズのかますって、あまり揚がらないのだそうで、しかも夏場だけのものなのです。でも、群れで移動しているのでしょうか、揚がるときは妙に多く揚がるので、そんな時に作るのだそうで。

「でも、これ作りたくないのよ。好きなお客さんがいらっしゃるので、たまに作るけどね」
「へえ~、それはまた、どうしてです?」
「ともかく、面倒なの、これを作るのは」

驚いたことに、このかますは内臓を出してから、干すんですって。
かますは肉食性の魚ですので、こんな小さなかますでも細かいサイズのいわしをたくさん食べているので、内蔵を抜かずに干物にしてしまうとお腹の中のいわしがすごく臭ってしまって、とても食べられたものではないのだそうです。
というわけで、面倒でもひとつひとつ内臓の処理をして、丸干しに仕上げている山眞さんなのです。

う~ん、これは確かに大変な作業ですよね。
だってこのかます、長さが10センチで厚みがせいぜい2センチくらいのもの。
それを、身を崩さないように丁寧に内臓を出すのって、結構気を使う作業でしょう。
指先がそんなに器用でない主人なら、みな商品にならないほどぐちゃぐちゃにしてしまいそう (^^:

というわけで、主人は今宵の一献をこのかますの丸干しとともに過ごすことにいたしました。
ホントは手炙りの火鉢などでじっくり焼きながら、と言いたい所ですが、コンロで焼いてあとは縁側で冷酒とともに過ごします。
昼間の暑さが徐々に引きつつある夕刻に、蚊遣りを焚きながらこんなふうに地元産のつまみを齧りながら、美味しい地酒を飲むというのは、ある意味人生の終着点の一つかな、と思います。

ま、主人の場合終着点はいくつもありますので、まだまだ目移りしていますけど!(笑)

*このかますの丸干しは、e-伊勢屋では扱いません。
 ご希望の方は、メールでお知らせください。
 内容量は、1袋140g入りで凡そ30本程度です。
 価格は550円です (消費税込、送料別)

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