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2007年2月12日 (月)

二見町ぞめき歩き その壱 ~ 二見の町並み

伊勢屋主人です。

本日の三重県中部は、暖かで風も穏やかで、まるで春本番の暖かさでした。
なんと、雲雀(ひばり)のさえずりもこの春初めて聞きました。ちょっと、早すぎるんじゃあないの?
まあ、雲雀には何の罪咎もないでしょう。暖かすぎることが、問題なのですから。。。

本日は、ふと思い立って二見町に行って参りました主人です。そう、あの夫婦岩で有名な二見町です。
昨年までは二見町だったのですが、現在は伊勢市と合併いたしまして、伊勢市二見町となっています。

この時期、二見町では「おひなさまめぐり in 二見」という催しが開催されています。
今年で三回目となるこの催し、そもそもは二見町にお住まいの方々が、ご自分のお家にしまわれているお雛様を外から目につく場所に飾って、観光にお出でになるお客さまをおもてなししよう、ということで始められたことだそうで、現在は一般のお宅と旅館、土産物店合わせて93ヶ所でお雛様を飾っています。
有志が始めた催しが、いまや町全体を動かすイベントにまで成長したわけですね。

今回、お雛様もたっぷり拝見したのですが、そのご紹介は次回以降として、まずは二見町の町並みをご覧いただくことにしましょう。

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ここ二見町は、伊勢神宮とゆかりの深い土地です。そもそも、伊勢神宮に参拝する前にはこの二見の渚で禊(みそぎ)をしてから、というのが古来の習わしでありました。その風習の名残が、現在のお木曳き前に行われる「浜参宮」なのでしょう。
そして、夫婦岩で有名な二見興玉神社への参拝と相まって、伊勢詣でのお客様をもてなすことで、発展してきた町ですので、今でも町の中心には大きな旅館が軒を並べ、往時の賑わいを偲ばせてくれるのです。
ただ、近年は海外旅行へのシフトなどから観光客も減少し、苦戦をしているのが現状。
この状況を少しでも良い方向にしたい、と住民の方々が立ち上がったのが、「おひなさまめぐり in 二見」である、ということです。

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JRの二見浦駅から二見興玉神社までは、およそ2kmほどでしょうか。さまざまな名物や土産物店を売るお店、旅館が立ち並ぶ中を歩くこの参道は、さびれも見えるのは事実ですが、歩いて楽しい道です。
往時はこの道の左右に木造二階建や三階建の旅館が立ち並んでいたそうで、大正や昭和初期の写真を拝見すると、それはそれは壮観なもの。
「お伊勢さん詣で」といえば、かつては大旅行でしたから、それを迎える町の賑わいも今とは比べものにならなかったのでしょうね。

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当時を偲ばせる、このような見事な造りの旅館も残っています。
ほら、こちらなぞも、手ぬぐいなどを欄干に引っ掛けて、湯上りに前の通りを見下ろしたりしたなら、なんとも粋な風情 (^^)
しかしながら、正直このような造りの旅館は、なかなかお客様をお迎えできないのが現実です。

まず、部屋に鍵がないので安心して寝られない。
隣の部屋との境は襖だけなので、声も聞こえるし落ち着けない。
さらに、洗面所もお手洗いも共同なので、それもおっくう。
夏は冷房がなくて暑いし、冬は隙間風で寒い。
まあ、こんなところでしょうか。一言でいえば、不便なのです。

でも、例えばお泊りのお客様をごくごく少なくして、ひとつの階に二組くらいしかお泊めしない。で、地元産の素材を使った美味しいお料理でおもてなしをする、というふうにしてみたらいかがなものなのでしょうね。
こういった、いまではあまり味わうことのできない風情を楽しみたいというお客様も、まだまだいらっしゃるはずです。そして、それは若い方にも。
むしろ、今まで知らない世界ですから、若い方にはかえって新鮮かもしれません。

不便なのは事実ですが、その不便を楽しむ、言ってみれば明治から大正時代の暮らしを楽しむ、という方向から見ると新しい魅力が出てくるのではないのかなぁ。

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後ろに見える大きな旅館も苦戦しているのですから、差別化要素のあるこの古い旅館の方がお客様を惹きつける力があると、主人は思うのですが。。。
いろいろと発想を変えて、お客様の立場で何が楽しめる要素なのかを考えてみれば、今はマイナスの要素と思えるものも、プラスに転化できるのではないでしょうか。

二見町の旅館街を見ながら、そのようなことを思った主人でありました。

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