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2007年2月28日 (水)

伊勢のそば

伊勢屋主人です。

伊勢の麺類といえば、言わずと知れた「伊勢うどん」ですよねえ。これ、このあたりでは常識!

一方、東京では、いや 江戸っ子の間では麺類といえば「そば」です。ええ、何といってもそば! これに尽きる!! (え、うるさいって?)
でも、そうなんですよぉ。江戸落語の枕に、「うどんは、風邪の時だけに食べるもの」というのがあるんです。あれは、確か『時そば』だったかな (+.+)?

でも関東をちょっと離れると、途端に「うどん圏」に入るんですよねえ。
愛知は、もう「うどん圏」ですよね。だって、名物「味噌煮込みうどん」ですから。静岡は、どうなんでしょう?

もとい、で。
はっきりいやあ、主人は「そば」好きです。いえね、麺類は洋の東西を問わずに好きなんですけど、特にそばが好き。
やっぱり、そば特有の香りとか歯触りなんかが、もう身についているのですね。
ところが、三重県はすでに「うどん圏」。というわけで、ついこの間まで「ここでは、美味しいそばは食べられない」と思い込んでいた主人でありましたが、ついにそんな主人の思い込みを覆してくれる、おそばに出会えたのです~♪

とは言っても、お店ではありません。
はっきり言って、そば屋さんなら美味しいそばを食べられるのは当たり前ではないですか。
私は、ごく普通にスーパーあたりで買うことが出来るおそばで、美味しいものに出会いたかったわけですよ。
で、このおそばが、その話題の主です。

Katosoba

こちらは、松阪の加藤製麺所さんが作られている「なま 五割生そば」です。
そば粉は、100%三重県産のものだそうで、もうこれだけで主人なんぞはふらふらと手を伸ばして買ってしまいました(笑) 
だって、産地が近い方が挽きたてで新鮮なように、思いませんか? ね、そうでしょ~!

肝心のお味ですが、いや 美味しかったですよぉ~。 
特に生麺だからでしょうか、おそば特有のあの香りがぶ~んと漂うのですね。もうそれだけで、「おおっ!」と主人は思ってしまいます。
そして、するするっと手繰ると、口の中にそばの香りが充満すると同時に、歯触りも適度な弾力性があるけれども決して固過ぎない、といういい感じのそばでした。
次回からは 指名買いだな、これは (^^)v

ちなみに、ここ加藤製麺所さんは松阪の会社ですから、当然「伊勢うどん」も作っていらっしゃる。こちらは地元産(笑)の、ウチの奥様がお買い上げになりました (^o^)

Katoudon

彼女曰く、「お店で食べる伊勢うどんみたいに、ほっくり柔らかね、美味しいよ」ということです。
ということは、正統派伊勢うどん、ということですね。
(いや、しっかり試食しましたけどね。はい、美味しかったです)

むむ、この加藤製麺所さんは、もしかしたら麺作りのエキスパートかもしれません。
だって、そばと伊勢うどんという、対極にある麺をそれぞれに、見事に作り上げられているのですから。

一度、お邪魔してみたいなぁと思っている、主人でございます <(_ _)>

【株式会社 加藤製麺所】
〒515-0025
三重県松阪市和屋町328-7
ホームページ:http://orion.coco-cool.com/

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2007年2月27日 (火)

土筆

伊勢屋主人です。

昨日のことですが、学校から帰ってきた長男が、家内にニコニコして言ったそうです。

「おかあさん、きょう ボクね、つくし見つけたよ~!」

そこで、家内は息子と一緒に外に出て行って、今年初めての土筆を見てきたのだ、と今朝 主人に教えてくれました。

で、その場所に行ってみるとありましたよ、まだ小さい、土から顔を出したばっかりの土筆が (^^)

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つんつんに伸びた土筆はよく見ますが、こんな小さいのは初めて見ました。左の子なんて、まだハカマが一つですよ。本当に顔を出したばっかりなんですね。
真ん中の子は、こんな小さいのに、すでに一丁前に胞子を出しているようです。
これからだんだん暖かくなると、あっちこっちにこんなふうに土筆が顔を出してくるのです。

ところで、主人宅では春に一度はこの土筆を食します。
娘が「土筆の卵とじを食べないと、春が来た気がしない」と、自分で土筆をつんできて、ハカマをひとつひとつ取り、あく抜きをして卵とじを作ってくれるのです。そして、いつしかそれが、主人宅の春の行事の一つになりました。
いつまで彼女がこういうことをやってくれるのかはわかりませんが、面倒な作業を根気強くやってくれるので、家族全員で有難くいただいています。

一方、主人はといえば、野蒜(のびる)が大好き。
ご存知でしょうか、野蒜。
まあ、野生のたまねぎみたいなものですが、もっと小さく(大きいもので、直径1cmくらい)辛味の強い野草です。
これを軽くゆがいて酢味噌和えにするのが、主人の好み。主人にとっても、この野蒜の酢味噌合えを食べないと、春になった実感が湧きません。
ただ、酢味噌和えにするには、この小さな野蒜の玉をひとつひとつ丁寧に洗って泥を落とし、ひげ根をとってから外皮を剥く、という面倒な下拵えの作業を経ることが必要です。

土筆にしても野蒜にしても、面倒な作業をこなして初めてその命をいただけるもの。
子供たちにもこういう作業を経験させ、食べる=命をいただく、ということの意味を考えてもらえたら、と思う主人であります。

そう考えたら、近くの斜面にふきのとうが出るのを、思い出しました。
今度の週末に、子供たちと一緒にふきのとうを取りに行くことにしましょう。取った半分は天ぷらに、半分はふき味噌にしようかな (^^)

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2007年2月23日 (金)

早春の花

伊勢屋主人です。

この数年、暖冬続きです。その中で、今年は特に、暖冬とか。
確かに、暖かい。例年より、かなり暖かい。

でも、暖房が要らないか、というと、そうではないです(よね)。
考えるに、中途半端!
この冬は、一切暖房が要らない。秋みたいな陽気だから、半袖のうえに軽く一枚羽織るくらいでしのげる! と言うのなら、暖冬の恩恵もあるかな と思いますが、現実はストーブを焚く必要がない、という状態ではありません。
どうも、妙な具合であります。。。

戸外に目を転じてみれば、この暖冬の影響は如実にあらわれていて、例年より2~3週間早く春の花が咲き始めています。

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主人に家で水仙が咲き始めたのは、今月の5日過ぎ頃でしたでしょうか。例年よりは2週間ほど早い咲き始めでした。

ところで、水仙ってやたら増える植物ですねえ。今、主人の家の敷地のあちこちには、水仙の花がかっぱかっぱ咲いています。ですのでこの時期、家の中に飾られる花の大半が水仙になります (^^;
花の姿もよく、香りも良いので重宝するのですが、花が終わった季節には葉っぱだけがあちこちですいすい伸びている状態になるので、痛し痒しです。。。

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枝垂れ梅も、1週間くらい早いかな。でも、梅はだいたい2月の中ごろには咲き始めますので、こちらはそんなに違和感はないですね。

実は、梅って大好きです。一年のうちに一番寒い時期にぽっちぽっちと咲き出す様子って、健気ではないですか。いつ見てもいいなあ、と思います。
主人の家にはこの八重の枝垂れ梅と、白梅があります。どちらも、寒気の中で花をつけてくれています。
冬の殺風景な景色の中、梅の周りだけがぽつんと明るい感じになっています。

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で、今年の花で最も開花が早くなったのは、菜の花です。ご覧のように、すでに満開です。
主人の家の周りでは、早いところでは先月末に黄色い花を付けているのを見かけました。
例年だと、3月に入ってからなんですけどねえ。

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この菜の花めがけて、虫たちも、活動を開始しています。
こちらはたぶんあぶなんですが、みつばちもすでにぶんぶん菜の花に集まってきています。
そう、やっぱり虫たちの活動も例年より早いんですよね。
もしかしたら、つばめも今年は早く来るのかもしれません。

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これは、オオイヌノフグリ。主人の大好きな、春の花です。
この小さな紫の花が群れて咲いているのを見ると、春が来たんだなあとうれしくなってしまいます。でも、こちらも例年よりは2週間くらい咲き始めが早いですね。
いまはもう満開になっていますので、歩くときには足元を見ながら、踏まないように気をつけてあげています。
花が終わってしまうと、そんな気遣いもしなくなってしまうので、オオイヌノフグリは不満かもしれませんが。

こんなふうに、いつになく春の花が早めに咲き始めている今年ですが、何事もなく平穏無事な年になって欲しいなあ、と思うのであります (^^)

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2007年2月21日 (水)

新しい里美工房さんに、おじゃましてきました (^^)

伊勢屋主人です。

この「伊勢屋主人日記」をご覧になっていらっしゃる方々にはすっかりお馴染みの、津で洋菓子の工房と教室をなさっている『デラッセ里美工房』さん。
このたび同じ津市内ですが、新しくお店を開かれたということで、さっそくおじゃましてきました。

津 皆楽公園に隣接した閑静な場所に、新しい里美工房のお店はありました。ちょっと古い民家を外観はそのままに、中は少し手を入れてお店にされたそうです。
工房の目指す方向がうかがえる、すっきりとして かつナチュラルな雰囲気のお店です。

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入り口には、チューリップが飾ってあります。そうかぁ、もうこんな春の花が出回る時期なのですね。
いやあ、こういった季節感を大事にしたおもてなしって、ステキだと思います。
そういえば、この里美工房に来る途中の皆楽公園でも、梅の花がぽちぽちと咲き出していました。暖冬でやや調子が狂ってしまったこの冬ですが、そろそろ終わりに近づいてきたみたいです。

この引き戸を開けて中に入ると、店内はこんな感じです。
全体のトーンは、落ち着いたブラウンでまとめられています。
そして、壁は真っ白な漆喰壁で、これは元の家の状態に合わせたのでしょうね。

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冷蔵ケースの中は、主人のおじゃました時間が早すぎたので、まだこれくらいです。でも、どれも出来立てですし、お昼近くにはたくさんのケーキが並ぶことでしょう。

ところで、これも何度もお話しているので、このブログをお読みいただいている方には「耳タコ」でしょうが、『デラッセ里見工房』さんのケーキの食感はそれはそれは素晴らしいものです。
ホント、パウダースノーかバージンコットンか というくらいのふんわりとしたスポンジなんですよ。
こればっかりは、一度経験していただかないとね! って思います。

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さあ、店内の奥をごらんにいれましょう。
テーブルは四人掛けが4つ、二人掛けが二つですので、お食事をなさりたい時は予約をされた方がよさそうです。実際、主人が伺った日もお昼時には満席になっていていましたから。
そしてこの奥には一段上がった場所がありまして、そこはお菓子やパン作りの教室が開かれます。

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さてさて、頃はお昼時(ちなみに、上の時計は動いていません - 笑)なので、スタッフの方々も忙しくなってきました。

こういったオープンキッチンスタイルって、実はお店は大変だろうなと思います。
調理の様子やスタッフの動き、はたまた厨房器具のお手入れの状況やお掃除具合まで、みんなお客さまに見えてしまうのですから。
それに、万一何かミスでもあったらすぐにお客さまにわかってしまいますから、スタッフの方々も緊張されるでしょうね。

逆に、客の立場で言えば、作業の様子が見えるのは楽しいし、何よりオープンキッチンのお店は「自信があるんだな」って、主人などはそういう印象を持ちます。
だって、そうでしょう。調理の技術や厨房のお掃除に自信がなかったら、何とかお客さまの目から隠したいと思いますものね。
もちろん、『デラッセ里美工房』さんも自信のあるお店、という印象を深くいたしました (^^)

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こちらが、いただきましたお食事。お弁当の形になっています。
海老フライもかりっとしていてかつあっさりとしたお味で美味しいのですが、左のお重の小豆ご飯や出し巻き卵、おひたしなどが、とても印象に残りました。
塩やお醤油の味でなく、素材そのものの味がしっかり まっすぐに感じられ、良い素材を使うとこんなに深い味が出るものなのだなあ、と感心することしきり。いやいや、すきっとしていて、かつ素材の味を引き出しておられるお料理でした。うん、満足!

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さあ、こうして新たな出発をされた『デラッセ里美工房』さんにお祝いを申し述べるとともに、e-伊勢屋にも早く新しいケーキを並べてくださいね、と期待してしまう主人であります。
このロールケーキも絶品なのですが、せっかく里美工房の味を楽しめるのですから、選択肢をもっと多くしたいなぁ (^Q^)

【デラッセ里美工房】
〒514-0006
三重県津市広明町85番地
でんわ:059-227-3070

※お食事の場合は、予約されることをお勧めいたします。

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2007年2月20日 (火)

藍織成(あいな)の岡田さん

伊勢屋主人です。

先週は、二見町の「おひなさまめぐり」見物のことを長々と書き連ねましたが、実は主人が二見町に参ったのには、もう一つわけがあります。訪ねてみたいお店が、二見町にあったからです。

それは、こちらの「ぎゃらりー & 和カフェ 藍織成(あいな)」さん。

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ここは、以前は「見浜旅館」というお宿でしたが、現在は、建物は当時のままの状態で、藍染や草木染の織物製品・小物の販売とカフェをなさっていらっしゃいます。
そして、こちらがオーナーの岡田 成代さんです。

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岡田さんは、藍染に興味を持たれこの世界に飛び込まれて3年、ご自分のギャラリーを持ちたいと思っておられたところ、ふとした縁でこの旅館を借りることができ、このたびオープンされた、とのこと。

岡田さんとお話させていただいていて主人に伝わってきたのは、すっかりこの二見町が気に入って、そして自然にこの町に溶け込んでいらっしゃる、ということでした。
浜から響いてくる遠い潮騒、松の葉ずれの声、そして柔らかく吹き込んでくる浜風。すべてがお気に入りであり、「出来るだけ、お店の戸は開けておくようにしています」とおっしゃいます。
それに、この二見の町のひとびとの温かさも、大のお気に入り。

「特に二見にお店を、と思っていたのではないのです。でも、ここに来ることが出来て、今はとても幸せと思っています」と語る岡田さん。
そんな話をしている間も、隣近所の方がお店の前を通り、挨拶の声をかけてきます。そして、それに応える岡田さん。
そこには、ほんわりとした空気と時間が流れます。

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それでは、岡田さんのギャラリーの中を、ご紹介しましょう。
このように、藍染の反物や洋服、座布団、小物などが、きちんと整理されて並んでいます。
もともと藍染が大好きな主人、じっくりと拝見してしまいました (^^;
藍染の織物って、今見てもモダンな意匠だと思いませんか?

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こちらも、岡田さんがご自身で織り上げられたものです。
色の濃淡で表現されたチェックとストライプが、おしゃれです。
こういうの、好きなんだよなぁ~。
また、このスタンドがいいですね。自然の木の枝を利用していらっしゃいます。

あと、岡田さんのギャラリーで主人が特に気に入ってしまった(笑)作品を二つ、ご紹介します。
まずは、こちらのトートバッグ。外はストライプと藍の、モダンかつ地味派手な組み合わせ。
そして、バッグの中は鮮やかな花模様。これは、ガーベラでしょうか(あまり花の名前を知らないので、間違えていたらごめんなさい)。

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外と内の対照の妙が、いい感じです。

そして、こちらは可愛らしい魔女。藍染の服を着て、ほうきに乗って飛んでいます。
このほうき、小さいながらもきちんとした作りで、ちょっと感心しましたよ。

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アニメ映画 「魔女の宅急便」のキキを、思い出してしまいます。黒猫のジジも、どこかにくっついているのかな?

冬のいま、藍織成には火鉢が置いてあります。
そのじんわりとした温かいぬくもりに触れながら、また岡田さんとの会話を楽しんでみたい、と思う主人であります。
火鉢同様、そちらでも温かさを楽しむことが、出来るのですから。

【ぎゃらりー & 和カフェ 藍織成】
〒515-0019
三重県伊勢市二見町茶屋231-5

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2007年2月19日 (月)

究極の夜食(?)

伊勢屋主人です。

手前味噌で恐縮ですが、このところe-伊勢屋では『伊勢の国おかみさん本舗』さんの伊勢うどんが人気です。

正直なところ、この伊勢うどんは、人気の波がちと激しい (´-`) 
昨年のe-伊勢屋開店当初は、人気商品でした(その節に、お買い上げいただきましたみなさま、この場を借りてお礼申し上げます。ありがとうございました <(_ _)> )
やっぱり「伊勢屋」だもん、伊勢うどんが人気じゃないとね~、などとこの頃の主人は暢気なものでありました。

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↑ホラッ! 湯気がほわぁ~とたっていて、美味しそうでしょ (^^)

ですが~!
梅雨時からぱたりとご注文が途絶え、なんと半年間もの間、鳴かず飛ばず。。。
ま、夏の暑い時分に、うどんというのもなかなかですし、伊勢うどんはあつあつでいただくもの、冷やし伊勢うどんってあまり聞いたことがないからしかたないねと、ここでも主人は暢気にしておりました (^Q^)

でも、ですよ。秋になり、冬になり、ご注文が依然としてぱったりですと、やはり心配になってまいりました。
もしかして、伊勢うどんって忘れられてしまったのでは? と悪い予感が胸をよぎったりしたものでございます。
それが、今年に入ってからまた、ぽちぽちとお買い上げのお客さまが出始めて、今月に入ったらホントた~くさんのお客様がお買い上げくださいました。
みなさま、心よりお礼申し上げます。ありがとうございます <(_ _)>

ただ、主人もマーケティングを生業にしている者の端くれですから、この時期になぜ急に注文をいただけるようになったのか、その理由が気になります。そこで、お買い上げいただいたお客さまの声に、そっと聞き耳をたててみました。
すると、なんと意外な事実が判明したのです(いや、主人が気が付かなかっただけなんですが...)

2月といえば、受験シーズン真っ最中です。
もう終盤近くになり受験生の方も、全てを終えてにこやかな方、結果を待っておられる方、これからの方と、さまざまと思います。
そして、受験生と言えば、夜食がつきものですよね。
で、ここに伊勢うどんが登場、ということなのです。

この伊勢うどん、なんといっても作るのが簡単。お湯を沸かして、うどんをゆがいて、タレをかけるだけ。あっという間に出来てしまいます。ですので、お子様でもすぐに作ることができます。
さらに、油分がありませんのでヘルシーなわりに、腹持ちがいいし、もたれることもない。
しかも、器もさっと水で流せばきれいになって手間要らず と、なんと夜食にはもってこいの食べ物だったのですね。いやあ、お客さまに言っていただくまで、主人は全然気が付きませんでした。
伊勢うどんがご好評をいただいている影には、受験のお子様を思いやる暖かい親心があったのです。

『伊勢の国おかみさん本舗』の伊勢うどん、キャッチフレーズが「太く、長く、途切れない。神の国の縁起の良いうどん」です。
この縁起の良いうどんを勉強の友にしていただいて、受験の荒波をひとりでも多くの方が乗り切っていただければ、と願っている主人であります。

*来年は、主人宅の子供も受験ですので、その折にはたくさん伊勢うどんを用意しなければ d(^_^)b

e-伊勢屋『伊勢の国おかみさん本舗』は、こちらからご覧ください。

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2007年2月17日 (土)

二見町ぞめき歩き その禄 ~ 上がりは、めでたし夫婦岩

伊勢屋主人です。

ほぼ一週間にわたってお伝えいたしました、「二見町そめぞ歩き」。
みなさまにおかれましては、長々とお付き合いいただき、誠に有難うございました。

今回のお題が「二見町ぞめき歩き」なので、本来ならば前回で〆め! なのですが、ここ二見は夫婦岩で有名な二見興玉神社の門前町。であれば、こちらに詣でなくてはバチがあたる、というものでございます。
というわけで、双六の上りとして(不謹慎か?...)、ちゃんとお参りをしてまいりましたよ (^o^)/

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ああ、やっぱり快晴の日の海は、いいですねえ。この日はさらに、風も波も穏やかで、なんとも気持ちのいい日和でした。
いつぞやの夫婦岩の大注連縄張替神事の天気が、嘘のようであります。

さて、こちらの二見興玉神社ですが、ご祭神は猿田彦命(さるたひこのみこと)です。そう、あの「天狗さん」のモデルとなった神さまです。
この神さまは、天の岩戸開きで一世一代のパフォーマンスを演じられた天宇受売命(あめのうずめのみこと)とご一緒になられたのですが、この夫婦岩の沖合い700mのところで巨大なシャコ貝に手を挟まれて落命されたのだとか。

その猿田彦命の化身が、落命された場所(海中ですね)に鎮座されている「興玉神石(おきたましんせき)」でして、この伝説の石がこの神社のご神体なのです。
ですのでここ二見興玉神社は、ご神体を拝むための拝殿はあるが本殿はない、という少々変わった造りの神社となっています。

このような特殊な造りの神社は、他には三輪山をご神体とする三輪神社だけのようですね。

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鳥居の奥は、有名な夫婦岩です。
本来は、拝殿からではなく、こうして夫婦岩を正面から見る形で参拝するのが、ここでの正しい参拝の形なのでしょう。
というのも、実はこの夫婦岩ですが、さきほどご紹介しました興玉神石の「鳥居」の役割を果たしているのだそうで。

はるか昔の自然信仰の時代には、この大小に寄り添って並ぶ岩が、この沖合いで落命した猿田彦命の伝説と相まって、仲睦ましかった猿田彦命と天宇受売命の姿を思いおこさせると同時に、興玉神石への結界と考えられたのでしょう。
ですので、この夫婦岩を正面に見る位置に立ち、鳥居である夫婦岩を通して 沖のご神体である「興玉神石」を参拝する、というのが、ここ二見興玉神社における正しい参拝の作法であろう、と思うのです。

そのようなことを知ると、いま神社としてある拝殿や他の鳥居もすっぱりと取り去った方が、よりピュアな形でかつての日本の自然信仰の姿を偲ばせてくれるのになあ、などと考えてしまいます。

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かつてこの二見興玉神社の社格は、二見の村社でした。
その村人たちが、非命に斃れた猿田彦命を偲びながら、年に三回 この全長35mもある注連縄を架け替えるという作業を行い、この夫婦岩と興玉神石の伝説を大切に守ってきたとは、なんと心優しき人々なのだろう、と思います。
そして、自然が作り出した奇観を様々に見立てる古代人のイマジネーションの豊かさに、あらためて驚きと敬意を抱いてしまいます。

ところで、この夫婦岩の沖合いは、様々な魚が多数生息する、とても良い漁場なのだとか。
古代より連綿と猿田彦命への信仰を守り伝えてきた村人への、猿田彦命よりの感謝の贈り物なのだろうか、と思う主人であります。

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2007年2月16日 (金)

二見町ぞめき歩き その伍 ~ まちで見かけた、ちょっといいもの

伊勢屋主人です。

本日も、二見町の話題でございます。え、長いなぁですって?
まあ、そうおっしゃらずに、もう少しおつきあいくださいまし。
それだけ、この町には主人の興味を惹くモノやコトが多かったということで <(_ _)>

もとい、で。
本日は、まちなかをぶらりぶらりとしていた中で目に留まった、ちょっと面白いものをご紹介いたします。

とある土産物屋の前で、一生懸命シンバルを打ち鳴らしているおサルさんです。
かなり年代モノらしく、やや毛並みもくたびれ気味なら、シンバルの音も「ぱしゃん、ぱしゃん...」とやや頼りない (^o^)

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赤いちゃんちゃんこに赤い頭巾をお召しのところを見ると、還暦を迎えられたのでしょうか。
それにしても、しんどそうな手の動きといい、シンバルを打つたびにがっくんがっくんと揺れる頭といい、ちょっと大丈夫?って聞きたくなってしまう、おサルさんです。
どうかお大事に、そしていつまでもお元気でいてくださいね (^_^)/~

さて、こちらの土産物屋さんの前では、みなさん上を見上げていらっしゃる。

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はてはて、何があるかと見上げてみれば、思わず顔がほころんでしまいました。
少し小さいので見にくいですが、瓦の上になにか乗っかっているのは、おわかりになるでしょう?
この軒先に乗っかっていたのは、この子たちです。

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トップバッターは、小鬼トリオ(笑)
向かって左から、エヘン小鬼、真ん中が呑ん兵衛小鬼(右肩に徳利をかつぎ、左手で酒を呑み干すしぐさです)、右が太鼓小鬼でございます。
どれもこれも、なんともいきいきとした表情が楽しく、笑いを誘います。

ここで、特別に太鼓小鬼クンに登場してもらいましょう。

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へろっと笑った目つきや、思いっきり上を向いたお鼻、真っ赤なほっぺたと、愛嬌たっぷりです。この三匹の様子を見ると、さては三匹で酒盛り中で、彼はお囃子方なのでしょうか(笑)
なんか、楽しそうで、いいなあ~。

そして、屋根の上にはネコがつきもの! というわけで、こちらではネコのカップルがお通りです。

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このしっぽの動きや、目線がイイ!
ちょっとお高くとまった感じで、下を歩く人間を、「なにやってんの?」と見下ろしている感じです。

最後は、二見といえば蛙というわけで、お馴染みの青蛙です (^^)

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この青蛙クン、実は四匹この軒先に並んでいます。
でも、これって招き猫のポーズですよねえ。二見蛙の地元、二見では、招き猫ならぬ「招き蛙」が福を呼び込む、ということなのでしょうか。
そのあたりの詮索はさておき、このくりっとした目つきとかもの言いたげな口元とか、表情豊かで、さらに愛嬌たっぷりですよねえ。

いやいや、二見のまちなか、なかなか楽しませてくれます。
こうしてみると、二見の方はなかなかの数寄者が多いのかもしれませんね。こういったしゃれっ気って、そんなにないものですよ。

最後に、こんなものもありました。

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これ、テルテル坊主ではないようです。季節とか、綿が付いているところを見ると、雪だるまではないか、と。
でも、裾がだらんとしているから、テルテル坊主なのかなぁ?

よくわかりませんけど、ちょっとカワイイ飾りつけでした(ニコッ)

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2007年2月15日 (木)

二見町ぞめき歩き その四 ~ こんなおひなさまもありました(^^) 

伊勢屋主人です。

昨日は、全国的に春一番だったとか。突風で壊れた家屋があったり、雪崩があったりと、かなりの影響が出たようですが、みなさまにおかれてはお変わりありませんでしょうか?
一夜明けて、今日の三重県地方はピーカンですが、昨日とうって変わって寒い北風がぴゅーぴゅー吹いています。さらに、この風に乗ってスギ花粉も...(くしょん!) 
あ~、しばらくは引きこもりたい、主人であります。。。

さて、二見町の「おひなさまめぐり」、前回はお店や旅館に飾られているおひなさまをご紹介しました。
これらのおひなさまは、言ってみればプロの人形師が作られたものですが、それ以外にもちょっとシャレた、手作りのおひなさまもあちこちに飾られていたのですよ。
今回は、それらの可愛い手作り雛をご紹介しましょう。

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まずは、こちらのおひなさま。青竹を切って、そこに手作りのおひなさまを飾っておられます。
こちらのお宅で、作られたのでしょうね。この青竹の中におひなさまを飾るというアイデア、かぐや姫を連想させて秀逸です。
それに、こちらのお宅の趣味の良さは、手前の青竹に、すっと梅と椿を投げ入れているところ。これ、青竹の深い緑に、赤い椿と白い梅がよく映えて、とてもきれいでした。
ちょっとマネして、やってみようかな (^^)

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こんな、和紙で作ったおひなさまも、ほんわかとしていて、いいものですなぁ。
また、竹の中にちゃんと緋毛氈が敷いてあったり、奥にあじさいでしょうか、花が飾られてあったりと、なかなか細かい気の配りようが見えます。

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こちらは、別のお宅の玄関先に飾られていた、おひなさま。やはり青竹をうまく使って、おひなさまを飾っておられます。発想次第で、こんな楽しい飾りつけができるのですね。素晴らしいなあ、と思いました。

それに、手前の三つ指ついてお辞儀をしている人形に、いらっしゃたお客様をおもてなししたいという、この家の主の暖かいお気持ちが見えるようで、拝見しているとこちらもがうれしくなってきてしまいます。

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これは、「うさぎ雛」。
手作りとは言っても作家の方のものでしたけど、とてもかわいい!
きょとんとした風情の表情も可愛いけど、ちんまりと座布団に座っている姿がまた、いい感じ。
ちょっと部屋の片隅に飾っておいたら、その周りを明るくしてくれそうな「うさぎ雛」です。

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最後は、こちらの「小石雛」。黒い油石に、おひなさまを描いたものです。
確かに何てこともないのですが、こういうアイデアってなかなか出ないものですよね。
黒い石の肌に、赤や緑、金の配色もあでやかに、おひなさまが描かれていましたよ。

こんなふうに、あちこちにある手作りのおひなさま、作り手の思いとアイデアが見えて、とても楽しめましたよ。
まだまだ、主人も見ていないおひなさまがあるのでしょう。
お近くでしたら、探しに来ませんか?

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2007年2月14日 (水)

二見町ぞめき歩き その参 ~ いよいよ、おひなさまめぐり

伊勢屋主人です。

さて、明治・大正の職人技を堪能した賓日館を出て、二見の旅館街をぶらぶらすることとしましょう。まあ、今回の二見町散歩は、ここいらあたりを散策するのが目的だったのですけどね (^^)
ほら、通りに面したお店やお宅のあちこちに、おひなさまが飾ってあります。

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こちらは、土産物店の店先に飾ってあったおひなさまです。
隣のは、七五三衣装でしょうか。妙に可愛い。
たぶん、娘さんかお孫さんの七五三の時に調えた、思い出のおひなさまなのでしょうね。

この二見町の「おひなさまめぐり」で飾ってあるおひなさまは、それぞれのお宅での思い出の品が多く、その情景を想像しながら拝見するのも、また楽し、です (^^)

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ここのお宅は、宿屋さんです。で、二階への階段を利用して、おひなさまを飾っていらっしゃいました。
この、階段におひなさまを飾るって、いいアイデアですね。これなら、十段飾りも十五段飾りも出来ちゃいます!
ま、おひなさまを飾っている間は、二階を使えないってことになりますけどね (~m~)

ところで、こちらのお宅の階段の手すりや廊下のきれいなこと! ぴっかぴかに黒光りしていますね。やっぱり、昔は「ぬか袋」で磨いたのでしょうか。
いいなあ、こんなおうち。
もともと、古民家再生なんていうのが夢な主人は、こういったお宅を拝見すると、ついつい長居をしたくなってしまいます(笑)

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こちらのおひなさまは、昭和初期のものだそうで。
上から二段目の三人官女にご注目ください。真ん中の官女が立ち姿で、その両脇は座っていますよね。
現在の三人官女は逆で、両脇が立ち姿で、真ん中が座った姿なのだそうです。
で、webで調べてみたら、その通り!

どの時期を境に、三人官女のポーズが変わったのでしょうね。そして、何かいわれがあるのか?
ちょっと調べてみたくなった、主人であります。

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中には、こんなおひなさまもありました。いまでは見かけることのない「御殿造り」という形式のものです。
ま、おひなさまなんですから御殿にいらっしゃるのは自然なんですけど、ここまで再現したか! と、ちょっと感動してしまいます。
このおひなさまは、大正時代初期のもの。この当時は、こういう形式が流行だったのでしょうね。

でも、大正時代といえば、早や90年以上前のこと。そんな昔のおひなさまがこんなにきれいに残っているとは。
さぞかし大事にされていたのでしょう。そして、代々受け継がれてきたのでしょう。
そう思うと、幸せなおひなさまですね。

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そして、こちらはもっと年代物。同じ二見町の大江寺に伝わる、何と200年前のおひなさまだそうです。

いまから200年前というと、1807年。和暦では文化四年、徳川十一代将軍 家斉の時代になります。
その当時の世相はよくわかりませんが、案外質素な印象のおひなさまですね。
なんでも将軍家斉は豪奢な暮らしをしていて、一方ふつうの人々は暮らし向きがきつかったとか。
そんな世相を、どこかこのおひなさまは反映しているのでしょうか。。。

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で、最後はこちら。二見総合学習センターに飾られている、約1,000体のおひなさま大集合です。
なんか、これだけ集まっていると、ものすごいパワーを感じますね。。。
実は、この画像と同じくらいの段が、あと2段あります。ですので、全3段で約1,000体がここに飾られている、というわけ。

これだけのおひなさまが集まると、ケンカしないんですかね?
夜中に、「あたしの方がキレイよ!」とか「去年はもっと上の段だったのに、何で今年はこんな下の段なの!」というようなざわめきが、聞こえているのかもしれませんなあ (^Q^)

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2007年2月13日 (火)

二見町ぞめき歩き その弐 ~ 賓日館

伊勢屋主人です。
昨日に続き、二見町の旅館街を散策いたしております。

ここ二見の海辺に程近い場所に、「賓日館(ひんじつかん)」という建物があります。
平成11年(1999年)までは宿泊施設として営業をしておりましたが、現在は三重県指定の有形文化財として保存されています。
三重県に来て以来、多くの方々から「賓日館は、見る価値のある建物」である旨お聞きしていたのですが、今まで何となく機会がありませんでした。
しかしながら、ずぶの素人ながら建築を見るのが好きな主人ですので、いつかは行ってみたいなぁと思っておりましたが、今回二見に来て、この賓日館にも多くのおひなさまが展示されていると聞き、見学をすることにいたしました。
まあ、長年(というほどでもありませんが)の希望がやっとかなった、というわけであります(^_^)

ここで、賓日館について簡単にご説明いたしますね。
この賓日館は、明治二十年に、伊勢神宮に参拝される 主に皇族の方々を対象とした休憩・宿泊施設として、建設されました。
その着工は、明治十九年十二月、完成は翌二十年二月ですから、わずか3ヶ月弱で完成したことになります。その後2回の大がかりな増改築を経て、現在の姿になりました。
明治二十四年に、三重県初の政府登録国際観光ホテルとなった二見館に払い下げられ、以後平成十一年まで皇族や各界の要人が宿泊所として盛業を誇ったそうです。

賓日館のホームページには、「当時一流の建築家による品格のある洗練されたデザイン、選び抜かれた材料やそれに応える職人たちの技など、日本の伝統建築の粋を目の当たりにすることができます」とありますが、その実体やいかに! というところで、中に入ってみることといたしましょう。

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こちらが、正面玄関です。ちょっと逆光なので見難いのはご容赦ください。
実に堂々とした、たたずまいです。玄関は唐門風な造りになっています。
今は「おひなさまめぐり in 二見」が開催されていますので、正面にはおひなさまが飾られています。

実は、あまりにも見るところが多いので、多少はしょってのご紹介になります。申し訳ありません。

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こちらは、二階の「御殿の間」というお部屋。二間続きのお部屋ですが、こちらは主に皇族の方々がお泊りになった部屋だそうです。
ここの部屋に限ったことではないのですが、実に細部まで行き届いた繊細な細工が施されています。
例えば欄間の細やかな細工や、手の込んだ彫刻が施されているランプ類など、よくよく細部まで見れば、その完成度の高さには驚かされます。

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正面の床の間は創建当時からのものですが、なんと螺鈿(らでん)で飾り付けられた輪島塗で仕上げられています。なんとも、豪華ですねえ。
ちょっとこの画像からは見難いですが、天井も、天井板を嵌め込んだ上に更に格子天井を組み込むという、二重格天井というもので、その精緻な造りにはため息が出ます。

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この部屋の窓からは、松の枝越しに二見の海が見えます。かつてここで一夜を過ごした皇族の方々も、このような景色を楽しまれたのでしょう。
そして、皇族の方々が泊まる部屋、ということですから、やはりここからの眺めがいちばんよろしい、ということなのでしょうな。

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さらに驚きは、こちらの大広間です。なんと、その広さは120畳!
畳敷きの大広間にシャンデリアが下がるのはかなり珍しい光景ですが、それも天井が高いのでさほど気になりません。むしろ、派手過ぎないシャンデリアの煌きが、この広い空間の雰囲気を引き締めているように見えます。

しかし、当時はこの大広間をどのように使ったのでしょうね。この画像右手には、大きな舞台も用意されていて、まるで能舞台のようです。いや、実際に能などが演じられたに違いありません。
この大空間で、どのような人々の営みが繰り広げられたのでしょう。当時の光景を、できるものならタイムスリップして見てみたいものです。

さて、これ以外にも、この建物の中のあちこちに目を引かれるところが多数あります。
それらの中で、主人が気に入ったものをいくつかご紹介いたします。
まずは、これ。二階に上がる階段の手すりの柱に施された、二見蛙の彫刻です。

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手すりの柱に彫刻を乗せたものでは、ありません。柱材に直接 彫刻を施したこれは、板倉白竜という彫刻家の作品です。
こういう位置にありますので、つい触りたくなってしまうのでしょうね。この二見蛙は、ぴっかぴかのつるつるになっていました。

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こちらは、玄関上のランプです。
シェードに施された千鳥のレリーフ、ご覧いただけると思います。
このようなところにも、二見らしさを醸し出したいという、設計者と職人の気持ちが現れていますね。

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細かい細工と言えば、こちらの欄間。大広間の欄間ですが、鳳凰が描かれています。これも職人の方が一枚一枚、丁寧に仕上げたものなのでしょう。エッジが効いていながら、やさしい曲線は、大変見事です。

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そして、こちらは二階の大広間から「翁の間」と呼ばれる中広間へ渡る、渡り廊下の天井です。
すぱーんすぱーんとリズムよく組み上げた屋根の構造が、とてもきれいでしたよ。
このように構造材を見せながら、それをしっかりとした造形にしたてているあたり、この建物の設計者のセンスと造り上げた職人の腕の冴えを感じさせてくれます。

このように、館内のあちこちに見所が隠されている「賓日館」。私の拙い文章では、この建物の凄さは到底お伝えできるものではありませんので、ぜひ実際にご覧になることをお勧めします。
冒頭にご紹介しました、ホームページの言葉 「日本の伝統建築の粋を目の当たりにすることができます」 というのは、掛け値なしの本当でした。

二見町には夫婦岩しか見るべきものがない、と思っていらっしゃったら、それは大間違いですよ(笑)


【賓日館】
三重県伊勢市二見町茶屋566-2
でんわ:0596-43-2003
ホームページ:http://www.hinjitsukan.com/

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2007年2月12日 (月)

二見町ぞめき歩き その壱 ~ 二見の町並み

伊勢屋主人です。

本日の三重県中部は、暖かで風も穏やかで、まるで春本番の暖かさでした。
なんと、雲雀(ひばり)のさえずりもこの春初めて聞きました。ちょっと、早すぎるんじゃあないの?
まあ、雲雀には何の罪咎もないでしょう。暖かすぎることが、問題なのですから。。。

本日は、ふと思い立って二見町に行って参りました主人です。そう、あの夫婦岩で有名な二見町です。
昨年までは二見町だったのですが、現在は伊勢市と合併いたしまして、伊勢市二見町となっています。

この時期、二見町では「おひなさまめぐり in 二見」という催しが開催されています。
今年で三回目となるこの催し、そもそもは二見町にお住まいの方々が、ご自分のお家にしまわれているお雛様を外から目につく場所に飾って、観光にお出でになるお客さまをおもてなししよう、ということで始められたことだそうで、現在は一般のお宅と旅館、土産物店合わせて93ヶ所でお雛様を飾っています。
有志が始めた催しが、いまや町全体を動かすイベントにまで成長したわけですね。

今回、お雛様もたっぷり拝見したのですが、そのご紹介は次回以降として、まずは二見町の町並みをご覧いただくことにしましょう。

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ここ二見町は、伊勢神宮とゆかりの深い土地です。そもそも、伊勢神宮に参拝する前にはこの二見の渚で禊(みそぎ)をしてから、というのが古来の習わしでありました。その風習の名残が、現在のお木曳き前に行われる「浜参宮」なのでしょう。
そして、夫婦岩で有名な二見興玉神社への参拝と相まって、伊勢詣でのお客様をもてなすことで、発展してきた町ですので、今でも町の中心には大きな旅館が軒を並べ、往時の賑わいを偲ばせてくれるのです。
ただ、近年は海外旅行へのシフトなどから観光客も減少し、苦戦をしているのが現状。
この状況を少しでも良い方向にしたい、と住民の方々が立ち上がったのが、「おひなさまめぐり in 二見」である、ということです。

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JRの二見浦駅から二見興玉神社までは、およそ2kmほどでしょうか。さまざまな名物や土産物店を売るお店、旅館が立ち並ぶ中を歩くこの参道は、さびれも見えるのは事実ですが、歩いて楽しい道です。
往時はこの道の左右に木造二階建や三階建の旅館が立ち並んでいたそうで、大正や昭和初期の写真を拝見すると、それはそれは壮観なもの。
「お伊勢さん詣で」といえば、かつては大旅行でしたから、それを迎える町の賑わいも今とは比べものにならなかったのでしょうね。

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当時を偲ばせる、このような見事な造りの旅館も残っています。
ほら、こちらなぞも、手ぬぐいなどを欄干に引っ掛けて、湯上りに前の通りを見下ろしたりしたなら、なんとも粋な風情 (^^)
しかしながら、正直このような造りの旅館は、なかなかお客様をお迎えできないのが現実です。

まず、部屋に鍵がないので安心して寝られない。
隣の部屋との境は襖だけなので、声も聞こえるし落ち着けない。
さらに、洗面所もお手洗いも共同なので、それもおっくう。
夏は冷房がなくて暑いし、冬は隙間風で寒い。
まあ、こんなところでしょうか。一言でいえば、不便なのです。

でも、例えばお泊りのお客様をごくごく少なくして、ひとつの階に二組くらいしかお泊めしない。で、地元産の素材を使った美味しいお料理でおもてなしをする、というふうにしてみたらいかがなものなのでしょうね。
こういった、いまではあまり味わうことのできない風情を楽しみたいというお客様も、まだまだいらっしゃるはずです。そして、それは若い方にも。
むしろ、今まで知らない世界ですから、若い方にはかえって新鮮かもしれません。

不便なのは事実ですが、その不便を楽しむ、言ってみれば明治から大正時代の暮らしを楽しむ、という方向から見ると新しい魅力が出てくるのではないのかなぁ。

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後ろに見える大きな旅館も苦戦しているのですから、差別化要素のあるこの古い旅館の方がお客様を惹きつける力があると、主人は思うのですが。。。
いろいろと発想を変えて、お客様の立場で何が楽しめる要素なのかを考えてみれば、今はマイナスの要素と思えるものも、プラスに転化できるのではないでしょうか。

二見町の旅館街を見ながら、そのようなことを思った主人でありました。

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2007年2月 9日 (金)

色気? 食い気?

伊勢屋主人です。

一昨日のことですが、このブログをご覧いただいている方々にはもうお馴染みですが、干物クリエイター 山下さんに所用があって、南伊勢町の作業場まで伺ってまいりました。

挨拶もそこそこ、山下さんの口から出た最初の言葉が「今年は、ホントに魚が少ないなぁ」でした (@_@)
いつもならこの時期には、あの魚がある、という目論見があるのですが、今年というより去年から引き続いて、欲しいと思う魚の水揚げがさっぱり、ということです。
やはり、暖冬による海水温度の上昇の影響なのでしょうか。とすると、この冬の暖かさも必ず影響して、今年から来年にかけて、またもや海の異変となってしまうのでしょうか。。。

今が旬のアオサにしても、様子がおかしいらしい。
一見、養殖筏にはあおあおとアオサが茂っているので豊作だろうと主人は思い込んでいたのですが、ところがどっこい、例年の2/3くらいしか収穫が見込めないだろう、というのが今年の状況なのだそうです。おかげで、アオサは浜値で例年の倍近い値段で取引されているとか!
この事実は、アオサが大好きな主人にとってはちょっと困ったことなのですが、でも大丈夫! 私は、浜値に近い値段で頒けていただけるところを、確保してありますので (^^)v
え、「ずるい」ですって? う~ん、仕方ないなあ。じゃあ、この日記を見てくださっている方だけには、実費で送ってさしあげることにしましょう。80gも入っていますので、食べではあると思いますよ。
ご希望の方は、info@e-iseya.jpまでお気軽にお問い合わせくださいませ <(_ _)>

さてさて、話を元に戻します。山下さんとの会話でしたね。
ええ、シイラとかは揚がるのですが、カマスも最近は少ないのだとか。それにアジも。さらに、イカまでも。
確かに主人が普段買いに行くお店でも、イカは最近値段が上がっていますので、納得できます。

「やっとねえ~、カタクチイワシが揚がってくるようになったのよ」
と言いながら、山下さんはせっせと天日に当てるためにカタクチイワシを並べています。

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「こいつもねえ、塩加減が難しいのよ。ウロコも取らなきゃならないしね」
「イワシの丸干しって、ウロコ付いていないですよね」
「そう、こうやってひとつひとつ手でしごいて取るからね。中には、もうウロコが取れて並んでいるのもあるけどさ、そんなのはいつ獲れた魚かわからないからね。買わないよ」

ふ~む、なるほどね。そうやって鮮度を見るのですな。

「塩もね、ちゃんと骨までしみないといけないしね。それも、大きさを見ながらの加減だけどな」

多くの干物屋さんでは、干物は塩を溶かした水に浸けて味付けします。しかし、山眞では一尾ずつ手で塩を擦りこんでいきます。さすがに、カタクチイワシのような小さな魚はそうはしませんが、それでも手で塩加減を調節しながらまぶしていくのです。

「鮮度がいいままに作りたいから、市場から戻ったらすぐに塩をするのさぁ。でもそうすると、身が締まってウロコが取れにくくなるのよ。でも、(鮮度の)いいうちに塩をしないとうまいカタクチにならないからなぁ、手間はかかるけどこうやってひとつひとつしごいているのよぉ」

こういった丁寧な手仕事だからこその味が、ここの干物にはあるのですよ。だから主人は、山眞の干物のファンなのです (^^)
こうして並べられたカタクチイワシ、ちょっときれいでしょう。
しかしながら主人の場合は、これが真っ青な冬の青空の下で天日を浴びているのを見ると、二つ三つをすっと横へいただいて、七輪で焼きたてを頬張りたくなってしまうのであります。あ、そうそう、冷酒も用意しなくちゃね。

未だに、色気より食い気… (^Q^)

e-伊勢屋 「干物の山眞」は、こちらからどうぞ。

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2007年2月 8日 (木)

挿し木のローズマリー

伊勢屋主人です。

さっそくですが、私の仕事場は殺風景なものです。
デスクとパソコンデスク、大型のデスクトップパソコン、スキャナー、プリンター、外付けハードディスク、MOドライブ、ファックス兼用電話 と電磁波を出すものばっかりで、あまり体に良い環境とは言えません。

そんな中で唯一自然なものとして、ローズマリーの鉢植えが置いてあります。

はい、実はワタクシ、ローズマリーが好きなんです。
何でって、まず香りです。
少し松脂くさいですけど、つーんと 清涼感のある香り、いいんですね。
アロマセラビーをやっている方に伺うと、ローズマリーの香りは頭を冷静にして集中力を高める効果があるのだそうです。
なんだ、仕事場にはぴったりじゃないか。
仕事場をローズマリーだらけにしたら、いい仕事が出来そうです (^Q^)

さらに、料理に使えるでしょう。
庭にローズマリーが生えていたら、必要なときに必要なだけ葉っぱを取って使っちゃいます。ローズマリーにはかわいそうですけど、こんな便利なものはありません。
というわけで、去年の秋頃から「ローズマリー増殖計画」を実施しています。必ずしも、計画通りには進捗していないんですけど(苦笑...)

このローズマリー、実は挿し木なのです。
知り合いの方の庭先からいただいて、しばらく水栽培して充分根が出たところで、鉢に植えてみました。

「ローズマリーは丈夫だから、すぐに根付くよ」とその方は言ってくださったのですが、主人が見るにどうも威勢が悪い。
新たに葉っぱや枝が伸びてくるでもなし、もともとあった葉っぱの、いくつかの先は茶色になってくるし。
「大丈夫なのだろうか、こいつ」
水遣りしながら、心配に思っていました。

ところが、ですね。
このところ忙しくて、水遣りしながらもローズマリーの様子は、ちゃんと見ていなかったんです。
その忙しさも一段落ついて、月曜日に久しぶりに観察していたら、「アレ?」

真ん中あたりの葉っぱの先に、なにやらまぁるいボコボコが、いくつか付いているですよ。
「これ、もしかしたら花?」
そうなんです、いつの間にかに花芽がついていたんです! へえ~!!
そして、仔細に見ると古い葉の間から、新しい葉っぱも出始めていて。

「おお、こいつ、成長していたんだなぁ」
と素直に感動しました (^^)

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土を掘り返して見たわけではありませんが、鉢に植えたときより数倍、根が張ってきているのでしょう。
そして、養分を吸い上げて力を蓄え、或る日 目に見える成長を始め、花をつける。
なんか、人生と同じだなあ(しみじみ...)

「継続は力なり」 と良く言いますが、しっかりとした目標を定めて、それに向かって地道に努力することが、やっぱり大事なことなのでしょうね。

ローズマリーに元気付けられている、主人です (^_^)

ps : 今日、花が咲いてくれました。

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2007年2月 7日 (水)

今年のデコタンの出来は、はたしていかがか?

伊勢屋主人です。

すでにお伝えいたしましたが、e-伊勢屋に参加いただいている南伊勢町の「土実樹」さんから、今年収穫されたデコタンの出荷が、始まっています。
おかげさまで今年の出来はとても良く、南伊勢町の直営店でも、e-伊勢屋でも「美味しい!」との評判をいただいております。

しかし、ワタクシついうっかりしておりました。
「土実樹」のオーナー溝口さん自ら「今年は、いいよぉ!」と仰るほどの出来でありながら、実物についてのご報告をいたしておりませんでした。申し訳ありません <(_ _)>

ということで、本日は「07年度 土実樹のデコタン 試食報告」を!

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はいはい~、これがデコタンでございます。
形につきましては、何度かこのブログでも画像を掲載しておりますので、もうおなじみですよね。
この、《でべそ 》のようなへたのところが、妙に可愛い(笑)

それと、やはり香りがいいです! 近くに置いておくだけで、ほわぁ~んとオレンジの香りが漂ってきて。
剥くために皮につめを入れると、ぴゅっ!ってオイルが飛んで、それもさらに香りをふりまいてくれるのです。

ちなみに主人の家では、このデコタンの皮もきっちり使います(笑)
剥いた皮を取っておいて、カラカラに乾燥させてからお風呂に入れたりもします。ゆずとはまた違う、柑橘系のいい香りをこんなかたちでも楽しめるんです~。
土実樹のデコタンは、減農薬で栽培されているので、お風呂に入れても安心なんですよ。
この次は、丸ごと使ってマーマレードを作ってみましょうか。

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こちらは、くし型に切ってみました。
デコタンは見かけによらず皮が柔らかいので、もちろん手でも剥けるのですが、一応撮影なので ちょっとカッコをつけて(笑)
でも、そこまで言うならちゃんとフラッシュも用意しないといけませんね。コンパクトデジカメのフラッシュ撮影では、コントラストがつき過ぎ。それに、暗いし (>_<)

まあ、そこはご勘弁いただくとして、お味の方は「大満足!」です。みずみずしい果汁がたっぷりで、糖度も高く、かつ酸味も適度!
溝口さんが「いいよぉ!」と仰るのが、あらためて納得できました。

あと、土実樹さんの生産されたみかん類をいただいてすごいなあと思うのは、どの果実をいただいても「ハズレ」が少ないことです。
どうしても、自然のものなので、こっちは甘かったけど、こっちはすっぱいとか、これは熟成が少ないみたい、ということがあるじゃないですか。でも、土実樹さんの場合は、そのぶれがとても少ないのです。
それもこれも、ひとつひとつの果実をじっくりと観察しながら丁寧に育てていることの賜物なのでしょうね。

いま、土実樹ではハウス物のデコタンの出荷が最盛期です。
この旬の美味しさを、ぜひ多くの方々に楽しんでいただきたい、と伊勢屋主人は心より願っております。

詳しくはe-伊勢屋 土実樹のページで、どうぞご覧になってください。

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2007年2月 6日 (火)

冬の大根

伊勢屋主人です。

現在、主人が住んでいる場所は、三重県では中部になるのでしょうか。松阪肉でおなじみの、松阪市の近くになります。
基本的に農業地帯なので、家の周囲には田んぼや畑が広がっています。
どちらかというと、田んぼの方が多く、畑はわりに少ないように見えるのですが、とは言っても、季節の野菜を栽培しておられる農家さんは、あちこちにあります。

こちらは、本日 仕事からの帰り道に出会った光景です。

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大根って、こんなに地上にせりあがってくるものなのですね。
大きくなって太って、地中に深く入れなくなった結果、根っこの部分が成長とともに地上に現れてくるのでしょうか。
植物の姿としては、やや異形のように主人には見えてしまいます。
だって、たいていの植物は、根っこは土の中でしょう (^^)

唐突ですが、タコは大根がお好き、という話を聞いた記憶があります。ええ、海の中のタコです。
海の近くで大根を栽培していると、夜中にタコが上陸してきて、大根を引っこ抜いて海の中に持っていってしまう、ということなのです。
いったい、タコは何のために大根を海の中に持っていってしまうのでしょうか。まさか、食べるわけでもあるまいし。ちょっと、謎です。。。
もし、このお話を聞いたことがある、もしくは真偽のほどをご存知の方がいらっしゃったら、ぜひ教えていただきたいです。
主人ひとりだけがこんなことがある、と思っているのなら、それは妄想になってしまいますので (-_-;

ところで、主人が大根を抱えたタコを見つけようものなら、もう小躍りして喜ぶでしょうな。なんたって、カモネギならぬタコダイコンですから。大根をかかえたままのタコをひょいと持ち上げて持ち帰り、今晩のおかずにしてさしあげます(笑)
薄い出汁をはった土鍋に、輪切りにした大根とタコを入れてじっくり煮込んで、あつあつをほお張ってもよさそうだし、大根おろしにぶつ切りにしたタコを入れ、三杯酢で合える、というのもいけそうです。

まあ、タコのあるなしは別にして、大根は冬が旬の野菜。あまり手を加えずに、時間をかけてあげるとシンプルで美味しいおかずになってくれます。
主人宅の今晩のおかずの一品に、ふろふき大根がありました。味噌は、宮川村のゆず味噌です。
とろとろになるまで煮込んだ大根は、甘みもたっぷりで、ゆず味噌と絶妙に合いました。

子供の頃は、ふろふき大根なんて見向きもしなかった主人ですが、最近はこういうシンプルで深みのある料理に目がありません。
これも、年輪を重ねて微妙な味がわかるようになったからなのか、単なる加齢効果であるのかは、判然とはいたしませんが(汗。。。)

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2007年2月 5日 (月)

お木曳き行事へのお誘い ~ もっと伊勢と神宮をディープに体験しませんか?

伊勢屋主人です。

昨日、東京の六本木ヒルズで「お木曳き行事」が行われたそうです。
なんでも、六本木にちなんで六台のお木曳き車が、ヒルズ界隈を練り歩いたそうな。
ニュースでも映像が流れていましたが、実際にご覧になった方もいらっしゃったのでは?

さて、このように伊勢では、第62回式年遷宮に向けての動きが徐々に本格的になってきています。
昨年に引き続き、本年も5月と6月にお木曳き行事が行われます。
(昨年のお木曳き行事の様子は、昨年6月の主人日記でもお伝えいたしましたので、ご覧ください)

このお木曳き行事、神領民と言われる伊勢市民のみが参加ができる というものですが、実は一日神領民という制度がありまして、どなたでも参加が可能です。
まあ、ひらたく言えば、半被(はっぴ)をもらってお木曳き車を引く、というものです。

思うのですが、県外よりお越しの方は、わざわざ遠路伊勢まで来られて、お木曳き車を引いて帰られる、というのはちと物足りないのではないでしょうか。
二十年に一度の行事ですから、それに直接的に参加されるのは充分意味のある体験とは思いますが、もっとディープな体験をされたい方もいらっしゃるのではないでしょうか。
そんなことを考えていた主人に、「お木曳き体験セミナー」というのがあるのですよ、と教えてくれた方がいらっしゃいました。

この「お木曳き体験セミナー」を企画されたのは、伊勢市在住の美濃部さんという女性です。
このセミナーは。5月11日~12日と6月1日~2日の2回、1泊2日の日程で開催されます。
セミナーのスケジュールを、下記に簡単にご紹介いたします。

 <一日目>
  ・開講式+伊勢神宮についての学習
  ・内宮御神楽奉納
  ・二見興玉神社へ浜参宮
  ・木遣り唄練習
  ・五十鈴川にて禊(みそぎ ※希望者のみ)

 <二日目>
  ・どんでん場見学
  ・お木曳き行事参加
  ・外宮御垣内参拝
  ・内宮御垣内参拝
  ・閉講式

いかがでしょうか。主人が見るところ、伊勢神宮とお木曳きについて、かなり真面目にかつ深いところまで勉強と体験が出来ると思います。
観光や体験でお木曳きをやってみたい、という方もいらっしゃるでしょうが、二十年に一度の式年遷宮を機会に、もっと伊勢神宮や式年遷宮について知りたい、体験したいという方にはぴったりの内容ではないでしょうか。

費用は23,000円で、これにはお木曳き参加料、宿泊費、食費(一日目の夕食と二日目の朝・昼食)、伊勢市内の移動用の貸切バス費用、その他全てが含まれています。
尚、セミナー会場までとお帰りの交通費は自己負担となっています。

このブログをお読みになって、興味を持たれた方には、このセミナーの資料をお送りいたしますので、どうぞお気軽にご連絡ください。
伊勢神宮、そして伊勢の歴史と伝統を、より多くの方に正しく知っていただきたい、という美濃部さんの率直な願いから企画されたセミナーです。
単なる観光と一味違う、伊勢神宮についてのより深く素晴らしい体験が出来るもの、と思います。
ぜひ、多くの方々からのお問い合わせを、お待ちしています。

※当日は、主人も取材に伺おうと考えていますので、よろしくお願いいたします <(_ _)>

Naikuuinv

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2007年2月 2日 (金)

伊勢屋主人のセンティメンタル・ジャーニー ~ 新宿編

伊勢屋主人です。

前回のブログでは、東京に出張に行ったことを綴りましたが、今回もまた懲りもせずに東京出張話でございます。
最近あたふたと忙しく、ブログネタも尽きつつある今日この頃、たまにあるイベントをしゃぶりつくさずにはおられようか! というせせこましい了見であります (-_-;

とまあ、これは聞かないことにしていただいて、と。
お仕事も無事終了。帰りの電車まで残す時間は、3時間あまり。
こりゃ、何とか時間を潰すしかありません。

いえね、いつも切符は取らないんです(笑)
三重の片田舎とは言えども、8時過ぎの新幹線に乗れば、今日中には我が家にたどり着くことはできます。
むしろこういう場合、潰すべき時間を作った、というのが正しいか! (^Q^)

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というわけで、やってまいりましたのが新宿。
実はワタクシ、この新宿の生まれでございます。本籍は中野なんですけど、生まれたのはここ新宿の淀橋にあった某病院(らしい、本人はまったく記憶なし)。
また、高校、大学、社会人のそれぞれの時期に、新宿を経由して学校なり会社に通っていた経緯もあり、新宿という土地には格別の思い入れがあります。

当然、お子様ではありませんから、新宿まで来る目的はひとつ。美味しいものと美味しいお酒を飲んで、いい気分に浸りたい!
というわけで、新宿で主人が行くお店は、唯一つ!!(もう、この店一途 - 笑)

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そのお店はこちら。「ばん焼き ぼるが」です。

え、相当の年季ものですって? まあ、確かに (^^)
開店してから、何年くらい経っているんだろう。主人が始めて入ったとき、すでに今と同じ かなり年季の入った姿でしたし、主人も「ぼるが歴」がすでに30年近くなので相当なものでしょうなぁ。おそらく昭和35年くらいから、ここにあるのではと思います。

いまは冬ですからこのような姿ですが、夏場はこの建物にびっしりと蔦の葉が生い茂り、それはそれで風情のある風景なんですよ。

ここで、「ばん焼き」についてひと言。
ここ「ぼるが」は焼き鳥屋さんです。でも昔から「ばん焼き」と名乗っています。
野鳥に「バン」というのがいます。大きさは、ハトより一回りくらい大きいでしょうか。
昔は、これを使って焼き鳥にした(いつの頃の話でしょうね?)ことに因んで、ばん焼きと名乗っているとのことです。

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「ぼるが」では、こうして毎日入り口の脇で焼き鳥を焼いています。
この匂いで、つられて入ってくる人もいるんだろうな。
でもね、これだけ年季が入ってくると、一見さんには少~し敷居が高いでしょうね。
主人が初めてここに入る立場だったら、躊躇しますよ、この雰囲気には(笑)
しかも、この焼き番のおじさん、目つきが鋭いし。。。

時々、お店の前でこしょこしょ相談しているカップルが、いたりするんですよね。
「どうしよう、入る?」なんて相談しているんだろうな、と思いつつ、その脇をすり抜けて入ったこともありましたっけ。こちらは常にむくつけき野郎の2~3人連れでしたから、その頃は元気のいいものでした (^O^)

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この日は独りだったので、カウンター席に。
カウンター後ろには、たぶん常連の方のものでしょうね、俳句や川柳なのかな、さらさらと墨で書かれたものが置かれたりしています。
そうそう、言い忘れていましたが、この「ぼるが」には作家の方や演劇関係の常連さんが、とても多いらしいんですよ。そのためでしょうけれど、店内には展覧会や舞台のポスターが、あちこちに貼られたりしているんです。

こうして見ると、いかにもレトロな感じにしていると思われるでしょうが、この店はこういう店なのです。
わざとレトロにしているわけではなく、創業時の姿をそのままにしてきた(たぶん...)らこうなった、というものだと思います。そして、この雰囲気が主人には心地よいのですよ。昔のまま、という言葉がぴったりの「ぼるが」です。
まあ、言ってみれば、シーラカンスみたいなお店なんでしょうか。

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こちらの方は、常連さん。
すっと入ってこられて、マスターと目で挨拶を交わし、案内されることもなくカウンター席にお掛けになりました。
主人とは角隣になりましたので、少しずつお話をさせていただきましたよ。
お酒の飲み方といい、タバコの吸い方といい、とっても粋な方でした(主人は、タバコは苦手なんですけど)。
あと10年くらい経って、こんな雰囲気になれたらカッコいいなあと思いつつ、楽しい会話の時間を過ごさせていただいた主人でした。

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さて、もうそろそろ、電車の時間が迫ってきました。どんなに楽しい時間でも、終わりは来るもの。
後ろ髪は引かれるのですが、今の自分の棲家に戻らなくては。
で、勘定をしてもらったのですが、この時に驚きが。

勘定を待っている間、マスターがこちらの顔を見ているんです。
で、おもむろに「見た顔だねえ、よく来てくれていたっけ?」と言ってくれたんです。
「4年振りくらいかなあ、今は東京を離れたんでね」と答えたら、
「ああ、そうなんだ。だから、何となく憶えていたよ」ですって。
ちょっとうれしい、会話でした。

勘定を済ませて店を出ると、ビルの谷間の上に、きれいなお月様が出ていました。
外は寒かったけど、体と心はちょっと暖かくなった、新宿の夜でした。

勘定を済ませて店を出ると、ビルの谷間にお月様が見えました。

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2007年2月 1日 (木)

伊勢屋主人のセンティメンタル・ジャーニー ~ 銀座編

伊勢屋主人です。

何度かこのブログでもお話しましたが、主人は今から4年前に、東京から三重県にまいりました。
東京と言いましても、神奈川県なので正確には東京ではないのですが、本籍は東京、さらに東京まで歩いて10分という地理、加えて都市機能から言うと首都圏に住み東京都内で仕事をしておりましたので、このように言っております (^^)

ま、それはそれとして。
昨日、ちと仕事でひさしぶりに東京に行きました。打合せが2つあったのですが、それぞれの時間の間隔がかなりあったので、その間に懐かしい場所を歩いてきました。

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まずは、おなじみの銀座。主人は、ここで20年間仕事をしておりました。
公私ともに、いろいろと思い出の多い場所ですので、東京に行ったときは必ず立ち寄るようにしています。

それにしても、このところ海外ブランドの旗艦店の進出が相次ぎ、銀座の雰囲気もかなり変わりましたなあ。
思いつくだけでもCartier、Chanel、Coach、Hermes さらにApple Storeと、主人が銀座を去ったあと、これだけのブランドが進出しています。
でも、和光(服部時計店)は依然として、威風堂々のたたずまい。ここを見ると、なぜかほっとします。
さすがに、この店が海外ブランドの店になったら、銀座も魅力が半減以上するんじゃないかな。

ところで、和光はウィンドウディスプレイがしゃれているのでも、有名ですね。いまは、干支にちなんだ赤と黒の、コントラストのはっきりしたディスプレイでした。
いつも思うのですが、このディスプレイは誰がデザインされるのでしょうかねえ。これだけのクウォリティを維持し続けるのは、並大抵の努力ではないはず。
もしかしたら、ウィンドウディスプレイ専属のデザインチームがあるのかもしれません。

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ここで仕事をしていた当時、主人はよく築地にご飯を食べに行きました。さすがに日本最大の生鮮市場ですから、たくさんの美味しい店が場内・場外のあちこちにあります。
元来が食い意地が張っている主人のこと、友人と情報交換をしたり、雑誌を拾い読みしたりして、美味しい店を訪ねて回ったものです。

それらの店の中で、洋食はいつも場内市場の『豊ちゃん』というお店に行っていました。
このお店は松山猛さんのご本から知ったのですが、松山さんもご推奨のカツ丼がまことに麻薬的な美味しさなのです。 

豊ちゃんはメニューが融通無碍なのが有名で、「オムのっけ」とか「あたまライス」とか「オムハヤシ」などの名物メニューがメジロ押し。
主人も、お店に入る前までは「今日こそはカツ丼以外のものを食べよう」と思うのですが、いざ席につくとどうしてもオーダーは「カツ丼」になっていました。
手際よく出されるカツ丼は、分厚く上質な豚肉を使ってくれているのですが、すごいのはどんぶりの上をくまなくカツが覆っていて、ほどんどご飯が見えない!
で、東京風のちょっと濃い目の甘辛つゆがご飯にしみこんで、適度につゆを吸いながらもまだカリッとした歯ざわりを遺しているトンカツが乗っかっているこのカツ丼を食べると、もうそれだけで十分幸せになってしまっていました (^^)

今回も、時間の関係で築地に行ったのは比較的早い時間だったのですが、どうしても誘惑に勝てず、席に座ったときに出た言葉は「カツ丼!」  もたれるかなあと思いながらも、やっぱり食べてしまいました(笑)
でも、ここで食べなかったら、帰ってから後悔するのは間違いないので。

結果は、大満足! 記憶の中にある通りの美味しさが、そこにはありました。油がいいのか、全然もたれなかったし。
おかげさまで、打合せに気合が充分入りましたよ p(-o-)q
味と同じく、お店のひとも昔と変わらず懐かしい顔ぶれ。
でも、みなちょっと年をとりましたね(自分も含めてね)。

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豊ちゃんで至福の時を過ごして晴海通りに出ると、勝鬨橋が見えます。
まだこの橋は、動くんでしょうか。一度でいいから、真ん中からぐわぁーって開く様子を見てみたいものです。
この勝鬨橋も、何度も歩いて渡ったっけ。このあたりは時間帯によっては、クルマやバスに乗るより歩いた方が、冗談ではなく早いんです。

さてさて。
クルマの流れはかなり多くなってきて、一日が本格的に始まりつつあります。
主人も、午前中の打合せのために、もう一度資料をチェックしなければということで、懐かしの銀座・築地をあとにしたのでした。

※築地の洋食屋 『豊ちゃん』のホームページがありました(驚)

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