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2006年12月20日 (水)

油を使わないイタリア料理

伊勢屋主人です。

先日、拙宅に旧知のTシェフが遊びに来てくれました。久しぶりなので、美味しいものを食べながら、美味しいお酒を酌み交わそうという、趣向です。

実は、私は不細工ながらも自分で料理を作ってお客様をもてなすのが常なのです。
ですがね~。さすがに、シェフを相手に素人料理をお出しするのも、正直気が引けるもの (^^;
そんなこちらの気持ちを察してか、Tシェフ朗らかに「僕が作りますよ」と言ってくれました。
なんとうれしいお言葉! 家にいながらにして、シェフの料理を楽しめる!!
でも、ちょっと待てよ。。。ウチの一番下の子は、アトピっ子なのです。タマゴ、油は当然NGですし、牛肉もと鶏肉もダメ。豚肉は少量ならOK、魚は白身のみと、まことにややこしい。
その旨シェフに伝えるとちょっと考えて、「じゃあ、みんな一緒に食べられるものにしましょう。お酒だけ美味しいの、用意しておいてね - 笑」

へ~、どうするんだろう。今まで私の家では、家族のみんなが同じものを食べたことって、ありません。チビくんだけ、いつも別に作ったご飯とおかずなのです。
Tシェフには失礼ながら、そんなことが出来るのか?
当日を、興味津々で待った私であります (^o^)

「こんにちは~! いいお酒、手に入ったぁ?」
当日、元気に拙宅まで来てくれましたTシェフです。あいかわらず、めちゃめちゃ陽気(笑)
はいはい、お酒は用意いたしましたよ。元坂酒造の「しぼりたて生原酒」ですぞ。
口当たりは甘いですが、キレがあって香りも良い、というこの季節限定のお酒です。うまいぜ!!

「あ~、うれしいなぁ。ヤル気でるなあ」
と、ユニフォームに帽子をかぶり、早速料理にとりかかってくれたTシェフです。
もう、子どもたちは大喜び!
「コックさんだぁ!(笑)」

「今日はね、みんなで食べられるように油を全く使わない料理ですよ」
と説明してくれる、Tシェフ。
「え、そんなの聞いたことない!」と思いました! (^^;
だってねぇ、イタリア料理といえば、ニンニクにタマネギにトマトにチーズ、オリーブオイルというのが、定番の素材じゃありませんか。しかも、オリーブオイルは風味付けにも大事な役割があると思うのですが。
むむ、お手並み拝見!

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まず、一品めはこちら。
まぐろの赤身のサラダです。軽くゆがいた野菜に、まぐろの赤身を添えて、ソースはワインビネガーに塩と少量の砂糖で味付け。
ブロッコリーの緑が、鮮やか!
「塩茹でして、すぐに冷水に漬けると色がきれいにしあがります」
なるほど、そうなんですか。
「塩加減を間違えると、色が悪くなるんだけどね」
あ、やっぱり経験がモノを言うのですな (ー_ー)

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お次は、野菜が好きなTシェフらしく、焼きトマト。これ、私の好物です!
クッキングペーパーの上に置いて、グリルで焼いてくれました。
ほのかな焦げ目が、美味しそう(ジュル...)

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今日一番の変り物料理がこちら(笑)
サトイモとタラ、シイタケ、長ネギをそれぞれの素材が出す汁を活かして煮込んだ一品。
さらに、ちぎった海苔をトッピング。

「ちょっとイタリアンっぽくないけど、土地土地で取れる野菜と魚を合わせて作るというのが、イタリアンの基本だから~」
ふーん、なるほど。
いただいてみると、シイタケと長ネギの風味に、タラの旨味が合体して、とっても美味!
この皿の向こう側には、蒸し焼きタマネギが。これも、甘くて美味しいんですよね。

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そして、最後は季節のキノコのパスタです。
こちらも、シイタケ、シメジ、エリンギ、エノキダケの風味をしょうゆ味でまとめた、美味しい一品でした。
どのお料理も油を全く使っていないので、あっさりしています。
普段、油を加えてある料理を食べなれた舌には、やや物足りなさもあるのですが、しかし油がないがために素材の味がよくわかります。
素材の味を活かしきる、というイタリア料理のポリシーをきちんと押さえた、きょうのお料理でした。

「アトピーのお子さんでも、本当は家族みんなで同じものを美味しく食べたいですよね。それに、本人もですけど、ご家族もいろいろと我慢していると思うんですよ。
レストランだって、一人だけアトピーの方に対応した料理を、なかなか作れないし、作らない。で、結局は家族でレストランに行くのも控えてしまう。これって、寂しいじゃないですか。
僕はね、そんなご家庭でも安心して食べに来ていただけるようにしたいんですよ。だから、今日はこんな料理を、チャレンジで作ってみたんです」

いや、Tシェフ。あなたの仰ることは、正しいです。
いろいろと食事制限があると、どうしても外食は控えがちになってしまうもの。でも、本当は子どもたちにもいろいろな美味しいものを食べさせてあげたい、というのが親の気持ちです。
さらに、家族の全員が同じものをいただいて、「美味しいねー」といえることの素晴らしさ。あまりにも当然なので、誰もが気が付かないことですが、主人一家は初めての経験をさせてもらいました。
子どもたちも大喜びで、みな「お腹がパンパン!」というほど、いただき大満足。

みんなの元気な声と笑顔の中で、さらに男同士、Tシェフと酌み交わす酒は、また格別の味でした (^^)

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