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2006年11月13日 (月)

ニッポン遠洋漁業の現状 ~ (株)長久丸さんに聞く

伊勢屋主人です。

この数日、バタバタバタバタ(笑)という状態にはまり込んでしまっています。
まあ、こういう状態はいつものことなのですが、このところはややその症状が重いんです。
こなさなければならない案件が山積みなのに、なかなかこなせない。最近、とみにこういう状況が多くなってきています。やば。。。
能力がない というのは、つらいことだなあとしみじみ実感しております (ーдー)ハァ

さて、そんなおしりに火をつけてジタバタしている中で、本日は尾鷲まで行ってまいりました。
今回は縁あって、尾鷲でマグロとカツオの遠洋漁業を営まれている、株式会社 長久丸 さんを訪問してきたのです。
漁業について完全無知な私をにこやかに迎えてくださったのは、専務の大門(おおかど)さんです。

遠洋漁業は、一度日本を出港したら長い間海上で過ごすというのは誰でも知っていることですが、まずここで無知の一つ目をさらけ出しました私でありました(汗)。
海上で過ごす期間、長くて1年くらいなんだろうなあと考えていたのですが、それは短い方なのだそうです。通常は、1年半から長いときは2年近くに及ぶこともあるのだとか。
むむう、かなりきついですよね、2年もというと。

21chokyu

いま、日本の遠洋漁船はどんどん減っているそうです。以前は1,350隻ほどあった漁船が、現在では350隻程度だとか。「えー、そんなに減っているんですか!?」と、無知の二つ目をさらけ出してしまいました。。。
就業人口の減少や運用コストの増加、魚の消費量の減少、外国漁船との競争など様々な課題に揉まれて、廃船が進んでいるんですね。

しかも、それに追い討ちをかける乱獲による資源量の減少。いまやマグロも、希少動物としてワシントン条約で保護が検討される種になっているのです。
近年、中国及び欧米で需要が増えてきたことが、資源量の減少を招いているようですが、日本が世界一のマグロ消費国であるのは、間違いありません。
つい最近、ミナミマグロの漁獲制限が決定され、今後5年間に日本船が獲れる量は年間3,000トンと従来の半分以下となったのは、記憶されている方も多いと思います。

さて、よく知られているように、マグロは延縄(はえなわ)で漁獲されます。
マグロ用の延縄は、10kmから長いものでは100km近くにもなる縄に、のれんのように枝をとりつけそれに釣り針をつけてマグロを釣ります。しかし、この方法は効率もあまりよくなく、一本の延縄で2.3尾、多くて5尾程度のマグロしか取れないのだそうです。

逆説的ですが、この方法が今でも主流であれば、資源保護も出来ていたのでしょうし、釣れるマグロも貴重品ですので、自然と高値で取引されていったのでしょう。
しかし、最近では巻網漁に漁法の主流が移りつつある、とのことで、こちらは網をしかけてごっそり捕獲するので、効率は良いのですが、資源の枯渇に拍車をかける状態になっているようです。さらに、一時的には市場への商品の流通量を増やしますから、価格の下落を誘い競争を激化させているのです。

最近では、アメリカやカナダの漁船が、この巻網漁を始めているとのことで、日頃資源の保護を主張することが多いアメリカの政府と現場との乖離があるのでは、と私には思われてなりません。

では、このような巻網漁によって捕獲されたマグロはどうなるのか、というと、畜養といって海上で餌を食べさせて脂を載せてから出荷されていくのだそうです。要は、大トロをたくさん乗っけているのですね。
そして、その出荷先はほとんどが日本。。。なんだかなぁ、と思わされますよねえ。
但し、この巻網漁によってそもそもマグロの資源量がものすごく減少しているので、これからマグロはどんどん貴重品になって、価格も上がっていくだろう、というのが大門さんのご意見でした。

長久丸さんでは、今後も延縄漁を続けていかれるそうで、日本漁業の伝統を受け継ぎながら 資源保護も考えるという、相反する課題の両立を追求されていくお考えのようです。

こんなふうに、他の業界の方にお話を伺うと、いかに自分が無知であるかがよくわかると同時に、現場で直面している課題が実は国際的な構造の中での問題であったりして、大変良い勉強になります。
お付き合いしていただいた大門さんに、大感謝です m(_ _)m

(株)長久丸さんとしては、遠洋漁業をテコにして尾鷲の地域活性化も考えていきたいとのことで、ここにも ”みえ” を全国に発信しようとしている同志を見つけた思いになった私であります (^^)

Tunachokyu

※今回の画像は、(株)長久丸さんのホームページより、拝借いたしました。
  このような巨大なホンマグロは、いまではなかなか揚がらないようです。

【株式会社 長久丸】
三重県尾鷲市三木浦町333-12
ホームページ : http://chokyumaru.com/

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コメント

motorsportscameragasstationsunヽ(´▽`)/……(ノ゚ο゚)ノミ(ノ _ _)ノ

投稿: | 2016年3月12日 (土) 10時40分

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