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2006年11月29日 (水)

浮世絵って、おもしろい!

伊勢屋主人です。

秋も終盤、そろそろ冬到来の時節ですが、今年最後の「芸術の秋」イベントを楽しもうと、先日 四日市市立博物館で開催されている『浮世絵に描かれた四日市』を見てまいりました。

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私は今まで浮世絵をじっくりと見たことはなかったので、どんな作品が展示されているのか、期待していきましたよ。

会場に入ると、正面にど~んと大きな屏風が! 
しかも、ガラスケースの中ではなく、そのままに展示されています。これには、少し驚きました。

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思うにこれは、当時のままの状態でこの屏風を見て欲しいという、博物館の配慮ではないのかな。
でも、なかなかに大胆ですね~ (^^;
屏風は、東海道と伊勢参宮街道の宿場を描いたもので、当時の町並や交通の様子が活き活きと描かれていて、とても楽しく拝見しました。

さて、今回の企画展は「描かれた四日市」がテーマということですが、展示を拝見しますと浮世絵がかなりマーケティング的色彩を持って作られていたことが、私には面白く感じられました。

例えば「四日市」という対象を描くにしても、その詳細な写生というのではなく、当時の人々(=市場)の脳裏に描かれた特徴的な部分をモチーフにしている浮世絵が多いのです。
これは、有名な歌川広重の『東海道五十三次』の四日市です。
描かれている川は現在の三滝川だそうですが、この橋と、風で飛ばされた笠を追いかける旅人の構図は有名ですね。

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水平線で奥行きを持たせた画面の中央を、水平な橋と斜めの道という直線で断ち割り、その中の点景として風に合羽をはためかせながらも静的な旅人と、笠を飛ばされて追いかける動的な旅人、という対照的な動きを配した、斬新なデザインと思います。

この広重の『東海道五十三次』以前の浮世絵においては、四日市を描く題材として追分の大鳥居やその周囲の饅頭屋などが多く取り上げられていた、ということです。
つまり、こういった風景上の特徴が、当時の浮世絵の顧客である江戸っ子が四日市に対して持つイメージとして明確であったために、四日市を象徴する「記号」として大鳥居とか饅頭屋がフューチャーされたわけですね。

しかし、先行者と同じ特徴をモチーフとしたとすると、自作の大幅な売上げ増は見込めない、と広重は判断したのでしょう。それまでにない、まったく新しい四日市像 = 橋と風 を世に提案した、というのがこの浮世絵なのですね。
そして、広重のしかけたイメージ転換は見事にあたり、『東海道五十三次』の成功とともに、四日市のイメージを転換することに成功したのです。

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こちらは、歌川広重より少し後に活躍した、歌川貞広が描いた四日市です。
作品を構成する要素は広重と同じく、橋と風です。ただ、それを眺める角度が異なるのと、さらに風に抗して歩く旅人二人を配して、強風の感じを強くしています。
貞広が活躍した時期には、江戸での「四日市」のイメージが、完全に橋と風になっていたのでしょう。
そして、貞広も広重が確立した四日市のイメージを踏襲することで、自作の安定した販売を狙ったように思われます。
現代のマーケティング戦略と同じように、江戸時代にも浮世絵作者や版元は、様々に販売戦略を練っていたのでしょうね。

ところで、当時の四日市を象徴するものとして蜃気楼を描いた浮世絵も多く、この題材は明治期まで引き継がれて描かれたようです。江戸時代には、蜃気楼が見える場所として、四日市はよほど喧伝されたと見えます。
さらに、その蜃気楼の描写についても、見聞をもとに描いたものと、実際にそれを見て描いたものと、それぞれの描き方に相違があるとのことで、こちらも興味深いものでありました。

まあ、私はかようなことを思いつつ今回の浮世絵を楽しんだわけですが、さらりと当時の様子をしのんで楽しむという点も、今回の浮世絵はなかなか見ごたえがあると思いました。
絵画一般、浮世絵、江戸時代の風俗などに関心をお持ちの方ならとても楽しめる企画展ですので、ぜひお運びください。

四日市市立博物館 『浮世絵に描かれた四日市』は、12月10日まで開催されています。

【四日市市立博物館】
三重県四日市市安島一丁目3番16号
でんわ:059-355-2700
ホームページ:http://www.city.yokkaichi.mie.jp/museum/

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2006年11月27日 (月)

冬のイサキ

伊勢屋主人です。

以前に何回か書きましたが、今年の海の水揚げは大幅に狂っております。
揚がるべき時期に、揚がるべき魚が揚がらない。
逆に、本来なら揚がらない時期に、揚がらない魚が揚がる。
いったい、どうしたことなのでしょう。

何か、不吉な思いが胸をよぎるとともに、一抹の悔しさを思い出してしまいます。
そう! 今年の夏は、イサキの開きを食べ損ねた私であります!! 
う~、楽しみにしていたのにぃ~!!!
それほどまでに、夏のイサキの開きは美味でございます。
これを、今年食べ損ねたということは、75日寿命が縮まる、ということなのか???

まあ過ぎたことは仕方がないので、これから水揚げが最盛期を迎える秋刀魚の丸干しや味醂干し、かたくちいわしの丸干しを心待ちにしているのですが、先週の日曜日に「干物クリエイター」山下さんに行き会いましたら、「あのね、ちょっとだけイサキを作ったんだけどね」と、耳打ちされてしまいました。

え~、今頃水揚げがあったのぉ?

山下さん曰く、「いやね、ちょこっと入ったので作ってみたのよ。ご主人好きでしょ、イサキ。どうかなと思って」
いや、食べる食べる、欲しい欲しい! しっぽを猛烈に振ってしまった私でありました (^^)

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「でもね、やっぱり旬じゃないからね」 と意味深に言う、山下さん。
いいのいいの、イサキを食べずに一年を終われるものかぁ~! とそれをいただき、そそくさと帰宅をいたしました。で、早速一枚をコンロであぶって、ぱく!

ん? ん? ん? アレ?

ちょっと、違うんです。
あの夢にまで見た (見てない、見てない - 笑) 夏のイサキと、ちと味がぁ。。。

脂が乗っていないというかすこしぱさつき気味で、身を食べても夏のもののように旨味がほとばしる、という感じではないのです。
当然、イサキの味はするのですが、いまいち物足りない。

昨日、またまた山下さんに行き会って、イサキの感想を申し上げたら、「う~ん、やっぱり季節じゃないものなあ」とのお答え。
「今回は、少ししか入らなかったし、そもそも冬のイサキなんて初めてだからさ。どんなものかって作ってみたんだけどねえ。やっぱり物足りないよね」
はい、もの足りません (^^)

ということで、e-伊勢屋のお客様方には、来年の最盛期まで「イサキの開き」はお待ちいただきたく、よろしくお願いいたします。旬の一番美味しいものをお届けするのが、私たちe-伊勢屋の仕事 と思っておりますので m(_ _)m

そして来年は、今年のような異常気象とならないことを、切に願うばかりであります。

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2006年11月24日 (金)

親子三代

伊勢屋主人です。

先日、某テレビ局の番組で、業績好調なのに廃業する中小企業が多発している、という番組を見ました。
原因は、後継者問題だそうです。

う~ん、と思いました。どこも、悩みは同じなのですね。
後継者に悩む産業というと、少し前までは一次産業というように相場が決まっていたように思うのですが、二次産業までそうなってきたとは。少し、感慨深いものをありました。

実は、私の周囲にも同様のお話があります。
代々農業をやってきたのだけれど息子がサラリーマンをしているので今後どうしようか、とか、養殖業なんだけど自分の代で廃業だ、とか。みなさん、しかたがないと口では仰るのですが、やはり目が寂しそうです。

当然ですよね。
何十年も打ち込んできた仕事が、ご自分で終わりになる。
丹精込めてきた畑が、いずれは荒れ果てていく様を思い浮かべると、いたたまれないお気持ちになるのでしょう。
当事者ではありませんが、私にもそのお気持ちが痛いほど伝わってくるのです。

そんな中で、南伊勢町の土実樹さんでは、今年の四月に溝口さんの息子さんが東京から戻られ、農場経営を継がれることになり、今では溝口さんのお父さん、溝口さん、息子さんの親子三代で、農場での仕事に精を出されています。

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たま~にしか顔を出せないのですが、私の目から見ても最近の溝口さんは楽しそうで、日々の仕事も気合が入っている様子。
息子さんと一緒に行われる農作業も、必要なことはきっちりと厳しく伝えながらも、優しい眼差しで作業を見守っていらっしゃいます。

二代にわたって蓄積された蜜柑栽培のノウハウ、そして常に新しい農業のあり方を考えていらっしゃる溝口さんの進取の気性を受け継がれ、次世代の土実樹さんもますます発展されることでしょう。

私も、今後の土実樹さんがどのような農場経営を行っていかれるのかを楽しみにしているとともに、すべての事業者さんでも後継者問題が円満に解決することを願っています。

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2006年11月23日 (木)

土身樹のデコタン、出荷間近!

伊勢屋主人です。

秋たけなわの今日この頃、ちょっと所用があって、南伊勢町の土実樹に行ってまいりました。
前回、デコタンの実り具合をお知らせしてから、早や一ヶ月。デコタンは、どの程度まで熟しているでしょうか? 
それを楽しみに、農場まで伺いました。

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デコタンの栽培ハウスの中は、いまはこんな様子。
きれいなオレンジ色(オレンジだから、当たり前?)に色づいたデコタンが、たわわに実っています。

10月10日の記事の時は、まだまだ緑色だった実も、1ヶ月でこんなに成熟したんです。
土実樹のハウスならではの風景である、デコタンを吊り下げる紐も、すでにしっかりくくりつけられています。

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溝口さんによると、今年は果実の量はそこそこですが、甘くて大きい実がたくさんできそうということで、まずは一安心。
ほら、こんなに色づいて大きくなって。デコタン特有のでべそ(へたのところがポコンと出ているでしょう)も、しっかりと出来ています。

今年も、香りの良い美味しいデコタンが楽しめそうです。わ~い、楽しみだなぁ (^^)

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「ほらあ、これ大きいだろう!」
溝口さんが、手にとって見せてくれます。
この実でLサイズ、約600gくらいになります。
いやあ、これくらいのが一番美味しいんですよね。私も、早く食べてみたくて、うずうずしてしまいます。

それにしても、溝口さんのうれしそうなこと! 一年間丹精込めたデコタンが満足出来る実りだったようで、その満足感が言葉の端々に見えていました。
でも、こうして結果が出てはじめて、生産者の苦労が報われるんですよね。
側にいた私にも、溝口さんの喜びが伝わってきて、なにかじわじわとうれしさがこみ上げてきたものでした。

今年のデコタンの出荷は、12月の下旬からを予定しています。
一年、土実樹がじっくりと育てたデコタン、もうすぐお届けできます。
私も、このデコタンをお届けできること、また自分も味わえることを今から楽しみにしています。

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2006年11月20日 (月)

かっこいい、ニワトリ

伊勢屋主人です。

さてさて、先日の激走2000キロの疲れもほぼ癒えて(全快と言えないのが、ちょっと寂しい)、今日も仕事に励んでおります (^^)

本日は、伊勢市二見町で飼育されている「二見地鶏(ふたみじどり)」という鶏を拝見してきました。

二見地鶏は、軍鶏(しゃも)を基本に、三重の銘柄鶏である「伊勢赤どり」と「名古屋コーチン」とをかけ合わせた地鶏です。
これって、美味しいに違いない、と私などは思ってしまいます (^^)
だって、軍鶏と言えばぷりぷりしたお肉に旨味がぎっしり入っている、と聞いています。残念ながら、まだいただいたことがありませんけど。。。
さらに、名古屋コーチンと伊勢赤どりをかけ合わせた、と聞けば、適度に脂が乗ったジューシーなお肉、という雰囲気ではありませんか。

というわけで、もともと鶏肉が大好きな私は、どんな鶏か興味津々で鶏舎をたずねたのでした。

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こちらが、その二見地鶏の雄です。
なんか、すっごくカッコイイ!(ちょっと、ミーハー - 笑)
でも、足が長くて、しかも腿が引き締まっていて、いい造形をしているではありませんか。
体に無駄な線がないんです。こういうのって、かっこいいですよね。
なぜか、農家の庭先で飼われている鶏、という風景を思い浮かべてしまいました。

さらに、この鶏は人懐っこいんです。
画像を見ておわかりになると思いますが、ケージに入れられて飼われているのではなく、ゆったりとした面積の鶏舎の中で平飼いにされているのです。
こんな中に見知らぬ人間が入っていくと、おびえて大騒ぎになるのでは、と思っていたのですが、別に騒ぐでもなく興味深げにこちらを観察しています。
しばらく、動かないでいると「コッ、コッ」と言いながら、私の足元まで寄ってきて、エサをついばんでくれます。
か、かわいい~!

この鶏の肉は、平飼いで適度な運動をしているので、弾力性があってとても美味しいのだそうです。
さらには、出荷まで約100日と、ブロイラーの2倍の期間をかけて育てているので、身がしまっているとともに余分な脂もない、というお話でした。

食いしん坊の私は、そんなことを聞くとついつい、その美味しいお肉を味わってみたくなるのですが、この可愛い様を見てしまうと、ちょっと.....と、ひるんでしまいましたよ(笑)

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2006年11月19日 (日)

『三重の食 腕自慢商品』発表会

伊勢屋主人です。

またまた、更新の間が空いてしまいました。申し訳ありません。実は16・17日と出張していたもので。。。さらに昨日は、この出張疲れでノビてしまい、中4日の更新になりました。
なにせこの2日間で、2000kmもの距離をクルマで移動したものですので、さすがにグッタリとしておりました。

さて、今回の出張ですが、東京 白金の八芳園において『三重の食 腕自慢商品』発表会という催しがあり、それに参加するのが目的の一つでした。

三重県では、昨年よりの2ヵ年事業として、県内の食品事業者の商品のレベルアップを図る「三重の食パワーアップ100」という事業を行っています。

e-伊勢屋に参加していただいている清水醸造さんもこの事業に参加されており、今回優秀賞で表彰された、ということで私もこの発表会に行ってまいったわけです。
というのも、清水醸造さんが表彰された『鈴鹿川』のパッケージは、私たちがデザインを担当したものだからなのです!

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発表会場は、八芳園の地下2階の大宴会場でした。
ご覧のように、すっごいきらびやかな会場で、ちょっと私もビックリ!

この会場に、77事業者より出品された94の商品が並んでおりました。
この中で、優秀賞として表彰された商品は13商品ですから、7.2倍の競争を勝ち抜いたことになります。

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こちらが、その鈴鹿川のパッケージです。

このボトルは、240mlの飲みきりサイズという新しいボトルなのですが、これをどのようにお客さまに訴求していくかを清水醸造さんとディスカッションを重ねた結果、「チョコレートの詰め合わせのように、いろいろな味を楽しめるようなパッケージにしよう」ということになりました。

そして、鈴鹿川が非常にフルーティーで香りの良いお酒なのと、飲みきりサイズのボトルであることの双方から、「若い女性が友人宅でのホームパーティーに持っていけるようなものを」ということで、こういったかなりモダンなデザインとしてみました。

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赤い箱とシルバーの箱は、それぞれ別の種類のお酒が入っていて、全部で6種類のお酒が楽しめるようになっています。
赤い箱はシルバーの文字が、シルバーの箱は赤の文字が、というように、2つセットで並ぶことを前提に、赤・シルバーが対象の関係になるデザインとしました。
いかがでしょうか、このデザイン。ご感想をお聞かせいただければ、と思います。

正直、まだまだ改善しなければならない部分は多いですが、はじめて手がけたパッケージデザインが、このような賞をいただけたことを、私たちはとても光栄に思っております。

願わくは、これをきっかけに、こういった方面のお仕事も増えるといいのですけれど (^^)

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2006年11月14日 (火)

今日は、イノシシ料理 (^^)

伊勢屋主人です。

本日の話題ですが、またまたお料理のお話です。はい、当然お仕事に関係しているお話ですよ (^^)
お遊びで食べ歩きをしているわけではありませんので!! (念のため - 笑)

もとい、で。
本日お昼に、「猪肉」を使ったお料理の試食に行って来た私であります。
このイノシシ、南伊勢町産のものなのです。

太平洋に面した南伊勢町、このブログをお読みいただいている方には、そろそろお馴染みの町名になっているのではないでしょうか。
南伊勢町は太平洋に面して温暖な上に、伊勢神宮の神宮林につながる太古よりの自然のままの広葉樹林があり、野生動物の生息には実に適した場所であります。
そして、ここにはたくさんのイノシシ、シカ、そしてサルが暮らしています。

これらの動物も、森の中だけで暮らしていてくれれば何の問題もないのですが、人里に降りてきて農家の作物を荒らしていく例が年々増えています。
特にすさまじいのが、イノシシ。たった一晩で、田んぼの稲全部を根こそぎ食べられてしまった、なんていう農家もかなりあります。
ここまで来ると、農家も死活問題ですので、害獣駆除申請を出して駆除をしてしまうことになります。
そんなふうにして捕まったイノシシが、今日のお料理の材料です。

え、かわいそうじゃないかって? 
でも、田舎暮らしをしていると、こういう問題と直面することが多いんですよ。
思うに、日本の生態系ってやっぱり歪んでいる部分があります。食物連鎖が途切れているんですね。

まあ、どこの国でもこの問題はあると思うのですが、肉食獣はやはり人間に危害を及ぼす場合があるので、近代になって積極的に排除されてきました。
その結果、雑食獣と草食獣は残り、その大半は保護獣となっています。一方、肉食獣は絶滅してしまった種や絶滅に瀕している種が大半です。

これらの、いなくなった肉食獣は雑食獣や草食獣を捕食していて、それぞれが食物連鎖の中で種の数的バランスを取ってきたのですが、人為的に肉食獣を除いてしまったために、南伊勢町のようにイノシシやシカが増えすぎて農作に深刻な被害が出る地域が多くなっているわけです。
特に日本のように、国土が狭く、人間と動物の住環境が隣接している場合は、その被害は年々大きくなっていきます。
さらに、こういった地域はおしなべて過疎地域ですので、畑への獣の侵入を防ぐための対策を施す人手も少なく、さらに作物への被害が増加していく、という循環に入っています。

このような状態を見るにつけ、人と自然がうまく共存していくためには、ある程度の人為も必要、というのが現実の世界、と私は考えています。

まあ、この議論はかなり深刻な問題なので別途するとして、今日の猪料理です (^^)
本日のお料理は、「ぼうがいっぽん」の山下シェフに作っていただきました。
山下シェフ、ありがとうございます。

まず、こちらは「猪肉のパスタ」です。よく煮込んだ猪肉を、幅広のフィットチーネというパスタに合わせています。いただく前に、パルメザンチーズをたっぷりと振りかけてあります。

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猪肉というと、みなさん「獣臭い」というイメージをお持ちではないでしょうか?
実は、私もそういう一人でした。
でも、南伊勢町のイノシシには、まったく臭みがないのです。そして、味も豚と牛の赤身の中間のような感じで、とても美味しいものなのです。

なぜこんな味になるのかを、森にたっぷりと落ちているどんぐりなどの木の実を食べているからだ、という地元の方もいらっしゃいますが、実際のところはよくわからないようです。
でも、一つ山向こうの度会(わたらい)町のイノシシは、臭みが強いのだということです。度会町は、植林が進み山にはヒノキとスギが多く植えられていて、雑木は確かに少ない地域です。

このパスタについて 私の感想ですが、獣臭さはまったくなく、肉そのものの食感はやはり牛の赤身に近い感じです。
しかし、しっかりと脂の味わいがあるのは、それが豚でも牛でもない、イノシシならではの味なのでしょう。フィットチーネにしっかりとからんだパスタソースは、とても美味しいものでした。

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さらに、もう一品。こちらは、「猪肉のシチュー」です。
牛肉に近い感じ、ということで、山下シェフが工夫してくださったものです。
やや甘めの、しっかりとしたソースで煮込まれたシチュー、こちらもとても美味!
パンでもいいですけど、ご飯にとても合いそうです。
山下さんのお店でそんなことしたら「マナー違反!」って怒られそうですけど、ご飯にのせて食べたら、何杯でもおかわりができそう(笑)
いやいや、どんな料理になるのか興味津々でした猪肉ですが、りっぱな料理となってくれたのには驚きかつ感激でした!

害獣として駆除されてしまったイノシシを、そのまま放置したりせずに、こうして有効に活用してあげるのも、彼らへのせめてもの供養と私は思うのです。

今日、お料理を作っていただいた山下シェフのお店、【西洋家庭料理 ぼうがいっぽん】のホームページも、ご覧になってください。
いろいろなレシピが紹介されていて、楽しいですよ。
URL : http://www.bou-1.com/

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2006年11月13日 (月)

ニッポン遠洋漁業の現状 ~ (株)長久丸さんに聞く

伊勢屋主人です。

この数日、バタバタバタバタ(笑)という状態にはまり込んでしまっています。
まあ、こういう状態はいつものことなのですが、このところはややその症状が重いんです。
こなさなければならない案件が山積みなのに、なかなかこなせない。最近、とみにこういう状況が多くなってきています。やば。。。
能力がない というのは、つらいことだなあとしみじみ実感しております (ーдー)ハァ

さて、そんなおしりに火をつけてジタバタしている中で、本日は尾鷲まで行ってまいりました。
今回は縁あって、尾鷲でマグロとカツオの遠洋漁業を営まれている、株式会社 長久丸 さんを訪問してきたのです。
漁業について完全無知な私をにこやかに迎えてくださったのは、専務の大門(おおかど)さんです。

遠洋漁業は、一度日本を出港したら長い間海上で過ごすというのは誰でも知っていることですが、まずここで無知の一つ目をさらけ出しました私でありました(汗)。
海上で過ごす期間、長くて1年くらいなんだろうなあと考えていたのですが、それは短い方なのだそうです。通常は、1年半から長いときは2年近くに及ぶこともあるのだとか。
むむう、かなりきついですよね、2年もというと。

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いま、日本の遠洋漁船はどんどん減っているそうです。以前は1,350隻ほどあった漁船が、現在では350隻程度だとか。「えー、そんなに減っているんですか!?」と、無知の二つ目をさらけ出してしまいました。。。
就業人口の減少や運用コストの増加、魚の消費量の減少、外国漁船との競争など様々な課題に揉まれて、廃船が進んでいるんですね。

しかも、それに追い討ちをかける乱獲による資源量の減少。いまやマグロも、希少動物としてワシントン条約で保護が検討される種になっているのです。
近年、中国及び欧米で需要が増えてきたことが、資源量の減少を招いているようですが、日本が世界一のマグロ消費国であるのは、間違いありません。
つい最近、ミナミマグロの漁獲制限が決定され、今後5年間に日本船が獲れる量は年間3,000トンと従来の半分以下となったのは、記憶されている方も多いと思います。

さて、よく知られているように、マグロは延縄(はえなわ)で漁獲されます。
マグロ用の延縄は、10kmから長いものでは100km近くにもなる縄に、のれんのように枝をとりつけそれに釣り針をつけてマグロを釣ります。しかし、この方法は効率もあまりよくなく、一本の延縄で2.3尾、多くて5尾程度のマグロしか取れないのだそうです。

逆説的ですが、この方法が今でも主流であれば、資源保護も出来ていたのでしょうし、釣れるマグロも貴重品ですので、自然と高値で取引されていったのでしょう。
しかし、最近では巻網漁に漁法の主流が移りつつある、とのことで、こちらは網をしかけてごっそり捕獲するので、効率は良いのですが、資源の枯渇に拍車をかける状態になっているようです。さらに、一時的には市場への商品の流通量を増やしますから、価格の下落を誘い競争を激化させているのです。

最近では、アメリカやカナダの漁船が、この巻網漁を始めているとのことで、日頃資源の保護を主張することが多いアメリカの政府と現場との乖離があるのでは、と私には思われてなりません。

では、このような巻網漁によって捕獲されたマグロはどうなるのか、というと、畜養といって海上で餌を食べさせて脂を載せてから出荷されていくのだそうです。要は、大トロをたくさん乗っけているのですね。
そして、その出荷先はほとんどが日本。。。なんだかなぁ、と思わされますよねえ。
但し、この巻網漁によってそもそもマグロの資源量がものすごく減少しているので、これからマグロはどんどん貴重品になって、価格も上がっていくだろう、というのが大門さんのご意見でした。

長久丸さんでは、今後も延縄漁を続けていかれるそうで、日本漁業の伝統を受け継ぎながら 資源保護も考えるという、相反する課題の両立を追求されていくお考えのようです。

こんなふうに、他の業界の方にお話を伺うと、いかに自分が無知であるかがよくわかると同時に、現場で直面している課題が実は国際的な構造の中での問題であったりして、大変良い勉強になります。
お付き合いしていただいた大門さんに、大感謝です m(_ _)m

(株)長久丸さんとしては、遠洋漁業をテコにして尾鷲の地域活性化も考えていきたいとのことで、ここにも ”みえ” を全国に発信しようとしている同志を見つけた思いになった私であります (^^)

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※今回の画像は、(株)長久丸さんのホームページより、拝借いたしました。
  このような巨大なホンマグロは、いまではなかなか揚がらないようです。

【株式会社 長久丸】
三重県尾鷲市三木浦町333-12
ホームページ : http://chokyumaru.com/

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2006年11月10日 (金)

イタリア料理は野菜料理!

伊勢屋主人です。

近頃は、ずいぶんと冷え込むようになってきましたね。まだ日中は、あいかわらず暖かいですけど。
でも、来週以降は寒気が入ってくるようなので、冷え込みが進みそうです。
私の部屋には、まだ扇風機が片隅に転がっています。こいつ、そろそろ片付けて、暖房を出さないと(^^ゞ

さて、今日の主人宅は、オリーブオイルやガーリックのこうばしい香りでいっぱいでした。
旧知のTシェフが、拙宅で「本物」のイタリア料理を作ってくれたからです。
いままで本格的なイタリア料理を食べたことがない私は、どんなお料理を作っていただけるのか、楽しみにしていましたよ。

「今日は、日本の野菜を使って、作ってみますね」
といつもの人懐っこい笑顔で、話すTシェフ。早く作ってね(笑)

彼が用意してくれた材料を見ると、タマネギ、ニンニク、トマト、ジャガイモ、パプリカ、イタリアンパセリ、ベビーリーフとここらあたりまでは納得だったのですが、さらにゴボウ、レンコン、柿となると、どう使うのかと思ってしまいます。
さらに、エビ、アサリ、メバルというのが、今日の買出し結果! ふ~ん、お肉とかチーズとか生ハムとか、そういうものはないのね。

なんか、野菜が多くない???

「イタリア料理って、実は野菜が多いんですよ。素材の味を上手に活かして、野菜が本来持っている甘みを楽しむものなんです」

笑顔で語る、Tシェフ。え~、そうなの? 
どうも、イタリア料理=パスタやピザという単純思考の私は、根本から認識を改めなければならないようです。

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こちらが、仕込が行われた素材たち。
左上のパプリカは、コンロで炙られて皮を取りました。こうすることによって甘みが出るのだそうです。
半分しか見えてませんが、タマネギはアルミホイルで包んで蒸し焼き。なんとも言えない、甘い香りが漂ってきます。
その下はレンコン。トマトとガーリックと一緒に、オリーブオイルで炒めてあります。
真ん中は、焼きトマト。こちらはソースに使います。その隣は、ゆでられたジャガイモ。

こうしてみると、やり方はさまざまですが、「焼く」という処理の仕方が多いですね。こうすることによって、甘みを出して、かつ中に閉じ込めることができるとのことです。

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こちらのプレートは、前菜です。
左上から時計回りに、焼きパプリカ・レンコンとトマトの炒めあえ、ナスのグラタン、柿のマヨネーズ和えエビ添え、自家製のキュウリとセロリのピクルス、焼きゴボウ、タマネギのホイル蒸し焼き、ベビーリーフ というラインナップです。

うんうん、どれもほのかに甘くて、素材の味がしっかりと味わえます。いやあ、美味しい! 野菜って、こんなに豊かな味を持っていたのですね。
初めて体験した思いがいたしました。

味付けもお酢や塩コショウが多く、チーズ味などは一切ありません。
日本人のイタリア料理のイメージとは全然違うものなのです。

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こちらは、パスタ。
オクラと焼きトマト、アサリ、シメジを使って、さっぱりとしているのだけれど、コクのある美味しいパスタでしたよ。トマトの酸味は適度で、アサリの出汁がきいていました。
パスタがやや滑りやすかったのは、オクラのネバネバのせいかな?

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こちらが、本日のメインディッシュ!
メバルとアサリを少しの水でゆっくりと煮込み、それぞれから出てきた煮汁にごろっとニンニクを2欠けそのまま入れて、お塩とオリーブオイルで味付けをしてくれました。
ジャガイモは、煮ておいたものにこちらもたっぷりのオリーブオイルで、皮を付けたまま軽くつぶしたニンニクとお塩で炒めてあります。
それを、出来上がったメバルの下に置き、その上から煮汁をかけ回してくれています。
トッピングは、千切りのゴボウをオリーブオイルで素揚げしたものです。

こちらも、メバルとアサリの旨味と、オリーブオイル・ガーリックのそれぞれの旨味が絶妙にからみあって、とても楽しめる美味しさの一皿でした。

いやあ、美味しかったです!!

見ていて思ったのは、Tシェフの言葉通り、イタリア料理って素材で勝負する料理なのだな、ということ。
フレンチのように、ソースをかけ回すということは、あまりないようです。
どれも、素材の甘みと旨味がしっかり引き出されていているので、日本人には一番合う西洋料理なのではないでしょうか。

みなさま、パスタ以外のイタリア料理をぜひお試しあれ!

え、なぜこんなことしていたのかって? それは、ちょっと秘密です (^^)
もうしばらくしたら、お伝えしますね。それまで、お楽しみに。

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2006年11月 8日 (水)

夕焼け小焼け

伊勢屋主人です。

昨日から、世間は北海道の竜巻のニュースでもちきりですね。
ん~竜巻、こわい!
確か夏にも、愛知県(だったかな?)で竜巻が発生しましたが、あの時も大きな被害が出ましたよね。

今日の夜7時のニュースでは、現場の様子が詳しく報じられていました。
かなり大型の2階建てプレハブ宿舎が、土台だけ残して跡形もなく消えていて、その残骸が100mほど離れたところに散らばっているのが、強烈に印象に残りました。
被害に遭われた方は、「数秒間空を飛んだ」と話していましたから、竜巻に巻き上げられてしまったのでしょう。
すごいパワーですね (@_@) 

ぜひ、ウチの方へはいらっしゃらないでいただきたい! 竜巻殿!!

この竜巻と、昨日の寒冷前線の通過は、関係があるのでしょうか?
私の住む三重も、昨日の朝7時頃は青空が見えていたのですよ。
それが、9時過ぎに一転俄かに掻き曇り、大粒の雨が降ってきたのです。
その勢いと粒の大きさといったら、夏の夕立並みの勢いでした。

でも、一日中大荒れの天気と覚悟していたら、夕方には晴れておりました。で、こちらが昨日の夕焼け。

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天気がめまぐるしく変わった一日を象徴するように、まだ雲があちらこちらに残っておりました。
でも夕焼け空は、雲があった方がきれいかも。こんな風に、雲の端を黄金色に染めてくれますからねえ。

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そして、こちらが今日の夕焼け空。
本日は穏やかな一日でしたので、夕焼けも雲ひとつなく静かなものでした。

『秋の日はつるべ落とし』とはよく言ったもので、まだお日様が半分くらい山の端から出ているときに気が付いて、すぐにカメラを手に外に出たのですが、すでに日没後。。。

もうちょっと、出ていていただきたかった、太陽殿!!

しかたなく、明日の夕焼けに期待している私なのであります (^^)v

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2006年11月 6日 (月)

二人目の冬の使者

伊勢屋主人です。

ここ一週間くらい、晴天が続いている三重県ですが、今日は朝から曇り勝ち。
ちょうど、このブログを書いているいま、大粒の雨が降ってきました。
強力な寒冷前線が通過するようなので、少し今晩は荒れるかもしれません。

明日くらいからは、ぐっと冷え込むのでしょうか。
まあ、そろそろそんな季節なので、当然なのでしょうけれど。

さて、先日越冬のために鴨が飛来した、というお話をいたしましたが、昨日は別の冬鳥を見かけました。
この小鳥、「ジョウビタキ」というのですが、ご存知でしょうか。

Jyobitaki

夏場は、モンゴルやサハリンあたりで過ごし、冬になると日本や中国南部、インドあたりまで渡っていくようです。
大きさは、すずめより一回りくらい大きいくらいですので、この小さな体で何千キロという旅をどういうふうにしてこなしてくるのかなあ、と思ってしまいます。
鴨と違って、水に浮くこともできないでしょうから、「疲れたら、海の上で一休み」というわけにもいかないでしょうし。夜もずっと海の上を飛んで、日本まで来るのでしょうか。

このグレーと黒の頭と背中に対して、橙色のお腹のコントラストが、とても目立ちます。
声も「ヒッ、ヒッ」という甲高い声で鳴くので、私の家の周囲では、わりと見かける機会が多い小鳥です。
人懐っこいのか、窓を開けても逃げていきませんし、カメラを向けても平気な様子。
カメラを向けられるのに、慣れているのでしょうか???

みなさんのお住まいの周囲では、どのような小鳥に出会えるのでしょうか。
少し気をつけて見ていると、なかなか楽しいものですよ。

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2006年11月 5日 (日)

きときとのぴっかぴか!

伊勢屋主人です。

秋晴れの三連休、皆さまいかがお過ごしになられたでしょうか。
私は、一日目は自分の家のことで力仕事、昨日今日はずっと仕事をしておりました。
どうしても、お客さまのご都合に合わせてということになりまして、土日だから休む、というわけにはまいりません。
今日は例年の大学駅伝で、名古屋の熱田神宮から伊勢神宮までレースが行われました。実は、このレースは私の家の近くを通りますので、ライブで見に行けるのですが、今年も見損ないました。。。

その代わりといっては何ですが、今日のお土産はコレ!
今朝、南伊勢町の港に揚がったばかりの鰯です。
いかがですか、この美しい背の碧色! ね、きときとのぴっかぴかでしょ!!

この鰯、いただいた時はもっと碧色がはっきりしていたのですが、いただいてから家にたどり着くまでに少し色が褪せました。
それでも、この様子なので新鮮さがおわかりいただけると思います。
当然、手開きでお刺身にしていただきましたよ。

鰯のお刺身って、都会の方には馴染みが薄いと思います。そんなに鮮度の良い鰯って、なかなか買えませんからね。
どうしても塩焼きや煮魚にしてしまう機会が、多くなるのではないでしょうか。

今日の鰯は、脂がのっていてしかもくどくない。さすがに、朝獲れの鮮度の良さです。
鰯特有の匂いもまったくなく、美味しくいただきました。
ごちそうさまでした!

Pikkapika

思うに、高価でなくても、こんな美味しいものを日々いただける。こういうのも一つの幸せのかたちだなぁ、と。
こういった、すぐそばにある幸せを見落とさないようにしないと、と思った私であります。

あ、もちろん、高価なものをいただきたくないわけではないですが(爆!)

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2006年11月 4日 (土)

冬の使者

伊勢屋主人です。

私の家の近所には、海も川も池もあります。水にはことかかない環境、というところでしょうか。
だからといって、いまのところは何のメリットもないのですが。。。
その川や池には、ぼちぼちとシベリアからカモたちが到着してきています。もう、冬の渡り鳥の季節なのですね。

池などで羽を休めているカモたちに気が付いたのは、1週間ほど前でした。これからは、続々と様々な種類の鳥たちが北から飛来してくるのでしょう。

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この画像は、小さくてわからないと思いますが、ヒドリガモの群れです。オスの頭部が、夕焼けのように鮮やかな朱色であるのが、このカモの特徴です。

しかし、この小さな体でよく1000km以上も飛んでくることができますねえ。
途中には悪天候もあるだろうし、海の上で休むにしても海が時化ることもあるでしょうに。
そういった状況を乗り越えて、ここに着いたカモたちには、ゆっくりと休んでねと声をかけたくなってしまいます。

そういえば、10月初旬にはタカの仲間のサシバが、南に向けて旅立ったようです。
伊良湖岬や神島ではよく見ることができるそうです。
南に行く鳥があれば、北から来る鳥もあり、冬ももう間近ですね。

一日一日と寒くなってくるこの頃、暖かいお鍋がそろそろ恋しくなってきます。
実は、熊野の新兵衛蒲鉾店さんから揚げ蒲鉾を取り寄せて、おでんでも作ろうかと企んでいる、今日この頃です。

e-伊勢屋 新兵衛屋蒲鉾店は、こちらをご覧ください。

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2006年11月 1日 (水)

霜月雑感

伊勢屋主人です。

本日より、霜月 十一月。
はやいもので、今年も残すところあと2ヶ月です。
何事においてもペースがスローな私は、あと2ヶ月で今年の仕残し仕事を片付けねば、と焦りをおぼえながらの毎日を過ごしております。

ところで、今年は暖冬になるのでしょうか。
昨日の記事で、「かなり冷え込んだ」と言っておきながら恐縮なのですけれども、本日はぽかぽかと暖かな一日の三重県中部でした。
実際、窓を閉めきっておいては暑過ぎるので、日中は全開にしておいて、それでちょうど良いといった具合なのですよ。

11月になったというのに、まだ長袖ながらもシャツ一枚で過ごせる毎日です。
割合と寒がりな私(暑がりでもありますが - 笑)は、いつもですとそろそろコットンのパーカーやトレーナーを重ね着している頃なのですが。。。
それにもうひとつ、先月の23日の日記で、小俣町湯田のコスモスの様子をお伝えしましたが、1週間以上経ったいま、こちらもまだコスモスの花が満開の状態です。
コスモスって、そんなに長く花が保つのでしたっけ???

少し、例年にない雰囲気を感じている、今年の秋です。

どうも、異常気象という言葉が、最近は「異常」に思えないほど、頻繁かつ気軽に使われるようになっているように感じます。
このような状態が続くと、感覚が慣れてしまい、いずれは「異常」が「正常」になってしまうのではないか、と一抹の恐れが、私の中にはあります。
この「異常」が「正常」にすり替るという現象、なさそうで実はかなり頻繁にあることなのですね。
それは、人と人との付き合い方や距離の取り方においても同じで、異常な「いじめ」が常態化すると、それは「正常」になってしまいます。

大人も子供も、いま正常と感じていることが「異常」でないかを冷静な目で確認し続けるということは、どの時代であっても必要なのですが、それには正常を示す「ものさし」の存在が欠かせません。

では、いまどんな「ものさし」を、わたしたちは持っているのか。
どうも、これがいまの時代に欠けているものの最たるものではないか、と思えてなりません。
そのようなことを考えていると、暖かな今日の霜月の入りも、なにやら薄ら寒さをおぼえてきてしまいました。

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暖かな今年の秋は、柿の色づきも、少し遅いようです。
三重県中部の玉城町や度会(わたらい)町には、特産の次郎柿の畑が広がっていますが、実の熟し具合はもう一歩、といったように見えました。

その中で、渋柿と思しき柿の木のみが、程よい色づきの実をたわわに付けていましたよ。
なにやら、これも示唆するものがあるような、ないような、と思い惑う私でした。

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