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2006年6月 3日 (土)

棚田を守る決意

伊勢屋主人です。
前回に引き続き、丸山千枚田についてお伝えします。

丸山千枚田の高低差は100mもあり、ご覧のような小さい田んぼが、地形そのままの形で作られています。こうして見ると、等高線のようですね。
景観としては美しいですが、この棚田をここまで開いた労力や、いまこれを維持している努力は並大抵ではないことが、ここに立てば実感できます。
かつては2,200枚余りの田んぼがあったそうですが、現在は1,340枚の田んぼが維持されています。

Maruyama2

実はこの棚田も、一時期は過疎や離農で荒廃していた時期がありました。
平成5年には、休耕田などの増加により520枚まで、田んぼの枚数が減ったそうです。

この年、当時の紀和町(現在は熊野市と合併)と同町の有志の方々が「もう一枚も棚田を減らさない」との決意で、「丸山千枚田保存会」を発足させて棚田の保存・復元活動を開始しました。
さらに、翌年には棚田保護を目的とした「丸山千枚田条例」を制定して、(財)紀和町ふるさと公社とともに今に至るまでこの農村風景を守る活動を行っておられます。
棚田保存活動の一環に、「オーナー制度」と「守る会」があります。
「オーナー」は実際に田植えや刈り取りなどの農作業を行う方、「守る会」はこの景観の維持に協力する方を、一年毎に募集されています。
「オーナー」はすでに本年の募集は終了しているようですが、興味をお持ちの方はふるさと公社にお問合せしてみてください。

Maruyama3

千枚田の中央には、麓まで続く舗装路があります。その舗装路の途中には、一休みして棚田を眺めることのできる休憩所もあります。
熊野古道を歩いて、ここを訪れる方も多いようですが、大半は自家用車でしょう。そういったお客様をお迎えするために、このような道路は必要でしょうね。

そして、麓にはオートキャンプ場もあります。
棚田とオートキャンプ場とは、違和感を感じられる方もいらっしゃるでしょう。しかし、地域外からオーナーをこの山間地に迎え、ここで楽しんで農作業していただくためにはこういう施設も必要なのではないでしょうか。
現実を見つめながら、理想の形とうまく調和を図り、この棚田の景観を守っていく。
このオートキャンプ場は、この棚田を守っていこうとする、地域の方々の強い決意の表れのように、主人には見えます。

地域を守っていくためには、その中核にその地域の方々の「守っていこう」という強い決意が不可欠です。
そして、その決意を核にして、地域外とうまく連携しながらそのムーブメントを育てていく努力も必要です。
丸山千枚田のケースは、地域を継続的に守っていこうとするひとつのモデルケースだと、主人は思います。

【財団法人 紀和町ふるさと公社】
三重県熊野市紀和町丸山255の6 
でんわ : 05979-7-0640

ホームページアドレス : http://www.za.ztv.ne.jp/furusato/

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