八十八夜
伊勢屋主人です。
昨日に続き、三重県の多気町の様子をお知らせします。
多気町が、県内でも有数の緑茶の生産が盛んな場所であることは、昨日もお知らせしました。
歩いてみると、あちこちに茶畑や加工場があり、確かにお茶の産地であることを実感させられます。
今年は刈り取りがやや遅いとのことで、主人が歩いた昨日は、茶摘を行っている風景は見ることが出来ませんでした。あ、茶摘といっても、手で積むというのはいまはほとんどなく、機械で刈るのだそうです。
できれば、その様子も追ってご紹介したい、と考えています。
しかし、新茶の色って、独得です。
この鮮やかなきみどり色の部分が新しい茶葉なのですが、この下に隠れている去年の茶葉の濃い緑色とは、当然まったく違う色合いですし、昨日ご紹介した柿の葉とも、微妙に異なるのです。
同じ色調の中で、少しずつ違う色合いに染めあげられる三重の春は、贅沢な色遣いをしていると言えるでしょう。
実は、ナイショで新茶の葉に触ってみました。
あたりまえなのでしょうが、とっても柔らかいのです。
いってみれば、レタスみたいなちょっと芯のある柔らかさですね。
それともうひとつ、気がついたことがありました。
今回近くによってみて初めてわかったのですが、新茶の葉は、ウサギの耳のようにピンとまっすぐに立っているんです。
葉っぱって、水平方向に広がっていると思い込んでいた主人には、ちょっと目からウロコ状態でした(笑)。
このようになっているので手でも摘みやすく、バリカンのような機械でもしっかりと刈り取りができるのですね。
やはり、現場に行くと、いろいろと面白いことがわかってきます。
今年の八十八夜は、5月2日でした。
歌にうたわれた茶摘の時期は、もう過ぎてしまいましたが、三重県ではこれからが一番茶の季節になるのです。
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