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2006年4月 4日 (火)

松阪きまま歩き - その参

伊勢屋主人です。

松阪市内散歩の続きです。

松阪には城跡があります。もともとは蒲生氏郷という有名な武将が築城したのですが、江戸時代の間に台風や地震で倒壊したらしく、いまは石垣のみが残っています。
しかし、この石垣もなかなか見事なもので、大小様々の石をきちんと組み合わせながら、しっかりエッジを出して積んでいます。どうして、これだけきっちり積めたのか、その技術の高さには驚いてしまいます。

そんなことを考えながら、城跡から松阪市街を眺めていると、重厚な二列の瓦葺の建物が見えました。
気になっていってみると、そこは『御城番屋敷』と呼ばれている建築物でした。

Bannagaya

画像のような長屋が、きれいな石畳の道を挟んで二列に並んでいます。一列に10軒がつながる長屋であり、江戸時代に松阪城を管理する武士が暮らした長屋がそのまま保存されているのです。
また、20軒のうち1軒は公開されており、見学ができます。

入ってみると、生垣の中にいかにも武士の家らしい式台があり、思わず「ご免くだされ」などと呼びかけたくなってしまいます(^^) 
その隣には坪庭、式台の横手に回ると土間とかまどがあり、さらに南側の庭へとつながります。
シンプルでありながら、力強い造形の建築物でした。

なんでも、19軒のうち6軒には、いまも城番の子孫の方が住まわれているのだそうで、他の13軒には一般の方が普通の生活をされています。まさに、歴史の動態保存ですね。
ちょっと玄関を覗くと、三輪車などが置いてあって、微笑ましいミスマッチの光景を見ることができます。

よく手入れされた槙の生垣やゴミひとつ落ちていない石畳に、この屋敷に住まわれている方々の愛情と、この建物の保存にかける静かな熱意を感じました。

こちらも訪れてみる価値のある場所と思いますので、松阪にお出での際には、一度お立ち寄りになってはいかがでしょうか。

【御城番屋敷】
三重県松阪市殿町1385

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